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大型ショッピングセンターや外食産業の営業再開に伴い、中国のモバイルバッテリーシェアリングサービス企業も次々と操業を再開している。同業界トップの「小電科技(XiaoDian)」は、全国のほとんどの都市での業務が再開し通常営業となり、提携業者に対する設備の訪問メンテナンスも始まった。現在、小電、「怪獣充電(Energy Monster)」などの企業は100か所余りの都市でオフライン設備の消毒作業を行っている。
商務部の統計によると、新型コロナウイルスの影響を受け、2月末時点で、中国のデパートとショッピングセンターの開業率はわずか50%、営業時間の短縮が目立ち、集客率も前年比85~90%減となったため、モバイルバッテリーシェアリングサービスの利用率も激減した。売上高の減少はモバイルバッテリーシェリング企業の現金フローには大きな打撃となり、企業の一部は倒産の危機に直面している。
解説
モバイルバッテリーシェアリングサービス業界内部の競争は激しく、川上川下の価格交渉能力も劣っているため、業者へは設置手続費用や各社ごとの比率によるコミッションを支払わないといけない状態だ。ショッピングセンター、ホテル、観光地、レストランなどのシーンに投入が集中しているため、新型肺炎期間中の営業停止や移動制限などはシェアリングサービスの利用率の大幅減少を招き、運営状況が芳しくない企業は倒産へと追い込まれるであろう。中国のほとんどの地域で感染が沈静化しつつあり、消費の回復によりトップレベルの企業の売上も回復すると思われるが、地方都市は引き続き冷え込んでいくとみられる。
※本記事は「中国商業新聞CBNS」の提供です。
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