アリババ・クラウド、第7世代のECSインスタンスとAI推論チップを搭載したクラウドサーバーを発表

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6月9日、アリババ・クラウドは「2020アリババ・クラウドオンラインサミット」において、第7世代のECS(Elastic Compute Service)エンタープライズレベル高周波数インスタンスと、新世代のECSベアメタルインスタンスを発表。また、AI推論チップの「含光800(HanGuang 800)」を搭載したクラウドサーバーも発表された。

アリババ・クラウドによると、第7世代のECS高周波数インスタンスは、最新のインテル「Xeon」プロセッサ、アリババ・クラウドが独自開発した第3世代の「神龍(X-dragon)」クラウドサーバーアーキテクチャそしてeSSDを搭載し、計算能力が先代の2.6倍となっている。半導体設計シミュレーション、ゲーム、高性能データベース、レンダリングなどでの利用に適している。

第7世代ECS高周波数インスタンスは、最多で100Gの帯域幅を利用でき、通信速度が5倍近く改善され、遅延時間を最大30%減少させることができる。ストレージ性能において、スループットは2倍、転送能力は3倍に向上し、書き込み遅延が最大20%減少、RAWデバイスに近い性能を実現した。

安定性においては、アリババ・クラウドはソフト・ハード統合のコンピューティング・アーキテクチャを使用。物理マシンから転送されたタスクを神龍のチップに逃し、リソースを取り合うことにより仮想マシンの性能が不安定になることを回避した。

含光800AI推論チップは、同タイプのチップの数十倍の性能を持ち、これを搭載したクラウドサーバーは、特定のシーンに合わせて最適化が行える。画像検索、シーンの識別、動画の識別、自然言語処理などに使われることを想定している。

含光クラウドサーバーは神龍クラウドサーバーアーキテクチャに基づき、ECSベアメタルインスタンスをも提供する。開発ツールとしてアリババ傘下の半導体開発企業「平頭哥(PingTouGe Semiconducto)」の開発自動化ツールが使用でき、主要な機械学習フレームワークである「TensorFlow」、「Caffe」、「MXNet」、「ONNX」がともに使用可能だ。

今年3月、アリババ・クラウドのAIアクセラレーターと含光800チップを搭載したサーバーが、スタンフォード大学が開催するAI推論コンペの「DAWNBench」において、「ImageNet」部門の推論コストで世界トップの成績を収めた。エネルギー消耗効率は500IPS/Wで、第2位の3.3倍だ。

含光800クラウドサーバーの性能はすでに実際の使用においても証明されている。アリババ・クラウドのシティブレイン交通信号システムは、同サーバーを使い車種、自動車メーカー、ナンバーを識別しており、従来のGPUより性能が5倍以上高まったことが確認された。アリババのECプラットフォームでも同サーバーを使って出店者のコンプライアンス管理をしており、従来と同じ精度を確保した上で、コストをGPUの1/4に抑えることに成功した。

(翻訳:小六)

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