アリババが狙う「美容専門家の出張シェアサービス」、スタートアップに数十億円を出資

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アリババが狙う「美容専門家の出張シェアサービス」、スタートアップに数十億円を出資

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ネイルを中心とした美容系のマッチングサービスを手がける「河狸家(helijia)」がアリババから数億元(数十億円)を調達した。これによりアリババは河狸家の筆頭株主となる。美容関係はここ2年間、アリババで最も急成長しているジャンルの一つだ。海外ブランドの流入、国内ブランドの台頭により、同社が展開するEC「天猫(Tmall)」の化粧品部門「天猫美粧」は戦略上の重要拠点となっている。

河狸家は、プラットフォーム型の美容マッチングアプリだ。「人のシェアリング」をコンセプトに、エステ、ネイルアート、まつげエクステンション、ボディケア、美髪ケア、フィットネス、メイク、スタイリング、絵画、撮影、外国語などのスキルを持つ専門家の出張サービスを提供する。

昨年から、アリババは河狸家との集中的な提携を開始した。消費者がTmallで特定の化粧品を購入した際、河狸家がフェイシャルエステやボディSPAなどの出張美容サービスを提供し、関連商品の販売をさらに促進する。現在、50以上の高級ブランドが河狸家のサービスを活用している。

2020年に入ると、河狸家とアリババ傘下の事業との提携はさらに深まる。河狸家はアリババVIP会員制度「88VIP」の権利特典となるほか、アリペイ会員プログラムのランクに応じた特典にも採用された。また、アリババグループの地域密着型生活関連サービス「阿里本地生活服務(ALSC)」が運営する「餓了麼(ウーラマ、Ele.me)」や口コミサイト「口碑(Koubei)」にも店舗を出しており、出張だけでなく店舗でのサービスも提供している。

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