『車多多』シリーズAで1,770万米ドル調達 金融サービスを武器に市場へ

36Krは、好車多多科技有限会社が、傘下の中古車取引プラットフォーム『車多多』を正式に運用開始するとの情報を得た。総計1,770万米ドルをシリーズAラウンドで資金調達したとのことで、同ラウンドは華創資本(チャイナ・グロース・キャピタル)がリードし、それに易鑫集団(イシングループ)、李星星、源碼資本(ソース・コード・キャピタル)など多くの機関や個人投資家が続いた。この資金は開始後の運営や開発、市場開拓のために使われるとのことである。

好車多多グループは、これまで「帅車」「看車網」など異なる成長段階のサービスを経験し、これらの業務で全国100近くの都市をカバーしている。『車多多』は、今までの経験を活かした、総合的でより洗練したプラットフォームとして登場する。

創業者兼CEOの鄧偉によると、「『帅車』ブランドでは、アメリカの中古車小売販売の最大手であるCARMAXの手法を参考に、中国国内において自動車の小売スーパーマーケット型モデルを展開してきた。その後創立させた『看車』ブランドでは、“一度に多くの媒体に情報掲載”、“多くの真の車資源を保証”、“実際に見て、顧客の生活シーンに合わせた金融取引提供”などの自動車取引サービスモデルを出してきた。

この『車多多』では金融サービスの最適化を中心に、今後は戦略的に提携パートナーと共に保険、検査や評価、保険の更新など自動車にまつわるあらゆるアフターサービスを手がけていきたいとのことだった。

プラットフォームの運営に関しては、「まず、中古車購入のための金融取引ができるプラットフォームを立ち上げ、貸し手と繋げて多様な金融商品を展開し、さらに中古車販売の直営グループを通じ、中古車販売ディーラーと消費者にサービスを提供していきたい」。

また、消費者リスクマネジメントについては、「自動車ローンで不良債権が発生する原因の多くは“ローン詐欺”にあるため、これを防ぐためにスタッフには顧客と実際に対面した上で、“データと行動”を全面的に審査し、かつマニュアルを厳守させていきます」とのことである。

内部規制管理については、『車多多』のプラットフォームには既にAIによる音声識別技術や、リアルタイムで画像を回転させて見ることができる技術なども用い、オンライン上の従業員と実店舗の従業員を管理監督し、内部で詐欺行為が起きないよう抑制していくとのこと。

また、『車多多』プラットフォームのビジネスモデルについて鄧偉は、「これまでの伝統的な中古車販売は売り切り方式で決して多くの利益が出せるものではなかったが、『車多多』はローンの貸付などの金融サービスをメインに利益を出していきたい。」と話している。

中古車市場においては既に瓜子、優信、人人車など多くの取引プラットフォーマーが共存している状態だ。しかし、鄧偉は我々に「どのプラットフォーマーも着眼点が違い、その中で『車多多』は金融商品をメインに打ち出していきます。この市場にはまだまだ余地があると思っており、ひとつのプラットフォーマーが独占できるようなものではありません。例を挙げていえば、消費者は車を買うとき、一般的には必ずいくつか比較してから買いますね。それと同じで、どのプラットフォームも覗いてみるものなのです」と説明してくれた。

現在、『車多多』の提携業者は、全国90以上の都市に分布しており、シリーズAラウンドでの資金調達後は実店舗の配置を進め、オンラインでの普及とプラットフォーム上でのサービス向上に力をいれていく。

『車多多』の立ち上げに関わった人物の紹介:創業者兼CEO鄧偉と共同創業者でCOOの蔡波は、自動車業界で10年以上のキャリアがある。鄧偉は、かつて帅車でCEO、看看車でCOO、易鑫集団では上級副総裁を務め、蔡波は、初期の帅車中古車情報システムの立ち上げを担当。後に、看看車COOと易鑫集団で副総裁の職を歴任した。共同創業者であり総裁職の李星星も、10年の自動車・バイク業界でのキャリアを持ち、以前は吉利集団(ジーリーグループ)傘下の多くの子会社で総経理や董事長職を歴任してきた。

 

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