科学研究成果をビジネスに、「Maidiantech」Aラウンドで2000万元の資金調達
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業界関係者による統計では、国内の科学研究成果が最終的に商業化に結びつく割合は10%未満である。 研究者側では、卒業生は個人の研究や論文の作成、研究者は実験、科学者は新しい技術について研究しなければならない。 しかし、実際には多くの科学的研究成果が理論的なレベルで留まってしまっている。 企業側は、研究成果の利用には新技術のサポートが必要だ。 しかし現在、研究者と企業にはコミュニケーションを取る方法がないためチャネルがなく、研究成果が商業化には結びついていない。
「Maidiantech(脈点科技)」はこれらの問題が解決でき、科学技術成果を商業成果に結びつけるサービスシステムを構築したいと考えている。最近になり、Maidiantechは、(投資家の名前はまだ公表されていないが)Aラウンドで2000万元(3億2,000万円)の資金調達を完了した。 調達資金は技術サービスの拡大、インターネット運営チームの拡大、全国的なオフラインレイアウトの迅速化、サービスシステムの最適化に使用される。

これまでは、企業と科学者は主にカンファレンス、フォーラムや政府組織の各レベルの話し合いでコンタクトを取りあっていた。そのため全体を通してのプロセスは長期化する傾向にあり、要求が不明確な場合は何往復も連絡を取り合わなければいけない。政府とのやりとりでいうと、まずは企業側が政府機関に要望を提出、政府が他業者に委任、その業者が研究所と連絡を取り、関連する専門の研究者を探すことになる。その後、企業の要求を伝え、必要な技術を確認した後、協力方法を決めるため企業と研究者側で直接会う約束をし、商業化に向けた協力を行う。
このような長期プロセスを簡略化するため、Maidiantechは、電子情報、新素材、バイオテクノロジー、新エネルギー業界にある中小企業に向け、ワンストップで利用できる研究成果サービスを提供することにより、企業と科学者の提携プロセスに介入したいと思っている。
オンライン上では、Maidiantechは「脉点科技」というアプリを開発している。同アプリには科学技術プロジェクト、科学技術インフォメーション、専門家、機器、特許などの技術情報が収録され、企業のニーズによって検索することができる。企業側がアカウントを作成する際、その業界および自社の製品に関する関連情報の記入を促される。システムはそれらの情報とアプリ使用状況を組み合わせることにより、企業の潜在的ニーズにマッチングした情報を紹介することも可能とだ。企業が科学技術資源の特定の分野に関して興味がある場合は、Maidiantechブローカーが、その企業のビジネスニーズを確認して適した専門家を紹介する。ハイテク機器も同プラットフォーム上で共有することができる。
企業側のニーズが不明瞭な時にマッチングプロセスが長期化してしまう問題を解決するため、Maidiantechは「科学」と「業界」のデュアルブローカーサービスモデルを提唱している。 「科学」ブローカーはプロフェッショナル分野ごとに分かれており、マッチングを専門に担当する。「業界」ブローカーは企業と連携し、ワークショップや研究開発センターに足を運び、企業側のニーズを理解することを専門に担当する。 「科学」ブローカーと「業界」ブローカーは、要件と技術が一致するかどうかを判断するために密なコミュニケーションを取り合う。
オフラインでは、Maidiantechは協力企業のためのフォローアップサービスを提供する。 臨沂(りんぎ)市、青島市、濰坊(いほう)市、鄭州(ていしゅう)市などの街において、政府と連携した研究開発地域を提供するための工業団地を設立した。 さらに、Maidiantechは、才能訓練や科学技術ファイナンスなどのサービスも提供している。
このモデルでは、企業はオンラインで科学技術成果と専門家を結びつけることが可能になり、Maidiantechのシンクタンク(調査・
ビジネスモデルに関しては、Maidiantechは専門家面談・産業技術情報サービスに対し時間ベースで料金を請求し、フォローアップファンド投資、知的財産業務、ビジネスコンサルティング、法務などのサービスに対し、部分的に手数料を取る。 また、Maidiantechは年間でサービス料金を請求する「Enterprise Growth Partner Program」サービスパッケージも提供している。
Maidiantechの主要メンバーは中国科学院から来ており、全員が10年以上にわたり科学技術成果変化業界で働いている。 Maidiantechのデータベースには、利用可能な20万の技術プロジェクト、10万の科学研究人材、3.84万の科学研究装置についての情報が収められている。