「科学技術フィットネス」は業界の"最適な解決策"となるか

フィットネス業界の小売化の過程でフィットネスメニューが爆発的に増加した。フィットネスメニューが多種多様な風潮の本質は、新しい中流層の消費レベルを上げることの追求である。

超級猩猩(SUPER MONKEY)を代表とするグループスタジオは手軽に出来ること、興趣性が高く娯楽的な内容により、今初心者ユーザーに最も人気のある業態の一つである。この類のモデルを参考に、格闘技、ヨガ、エアロバイク、バレー、バレーバー、ボート漕ぎ、トランポリン等を主力とする多くの新興フィットネスブランドが雨後の筍のように続々と出てきた。同様に、DigPotentialを代表とする小規模のプライベートジムの1対1に重点をおいたサービスが中上級レベルのフィットネスユーザーの支持を得ている。

グループスタジオおよび小規模プライベートジムの早期の成功が、素晴らしいユーザー体験および豊富なプログラム内容からもたらされた場合、この優勢は彼らが後期に規模を拡大していくのを制約する最大の障壁になる。

スタイリッシュでクールなリフォームの様式は複製することができ、システム、手順のプログラム内容もそっくりまねることができるが、質の良いコーチとサービスは大量生産できない。これも超級猩猩が今年超猩学園を創立し、大きな資金と精力を注いでコーチ教育を規模化すると発表した原因の一つである。

36krは、理想の模式に当てはまるのがグループレッスンおよび小規模プライベートジムを手本とした土台の上でコーチの部分の働きを弱体化した模式であるとした。そして、比較的標準化している「科学技術フィットネス」はそれに当てはまる解決方案の一つかもしれない。

本章新しい風向きで、36krは3つの問題を整理する。

・伝統的なフィットネスプログラムと比べて、科学技術フィットネスは何が優勢なのか。

・科学技術フィットネスはどのような製品形態なのか。

・科学技術を取り入れることで、今後フィットネスジムはどんな形に成長するのか。

科学技術フィットネス:効率よくフィットネス+“人”離れ化+データ駆動

「科学技術フィットネス」は技術的手段を利用してコーチを補助し、ユーザーのフィットネスの効率を高める解決方案を広く指す。その主な強みは次の通りである。

・新しい技術的手段を取り入れ、単位時間当たりのフィットネス効果を高める。

・“人”の弱体化は例えコーチが安定しなくても、サービスの標準化、一致性を高める。

・もともとデータを備えている強みは、パーソナライズされたフィットネス体験の実現に好都合である。

上記の3点の強みに基づいた、「科学技術フィットネス」の現段階での主流の形態が2種類存在する。

・EMS電気パルスを代表とする新型の設備を利用し、利用者のフィットネス表現と効率を上げる黒科学技術。

・バーチャルコーチを代表とするビッグデータとAIを基にしたフィットネス業界に提供するソフトウェアとハードウェアの製品。

EMS電気パルスフィットネス+バーチャルコーチ

1. EMS電気パルスフィットネス(Electronic Muscle Simulation)

EMSの原理は人体の大脳の生物電気信号をまねることで、中低周波数のパルス電流を運動神経に導入し、パルス電流の強度、周波数、断続時間等の要素のコントロールを通して筋肉の協調運動を指揮し、目的のスリムな体形を達成するということである。この類のフィットネスシステムは医療リハビリの分野で最初に応用されたが、次第にフィットネス市場に拡大していった。

EMSのような業態の最大のセールスポイントは“電気刺激20分=フィットネス2時間”、すなわち短時間で伝統のフィットネス方式2時間分のフィットネス効果を得られるということである。

20分間のトレーニングの中で、電気パルスは指定された部位の深層筋群を効率的に活性化し、刺激することが出来る。以前のユーザーが様々なフィットネス機器と小道具を利用して自発的に筋肉の位置を探すという模式を変え、きわめて正確な受動的電気刺激に能動的な抵抗性動作を加えて全身の筋群へのトレーニングを完成させた。一台1-2平方メートルの面積を占めるEMSの設備は、50平方メートルの様々タイプの機械を所有するフィットネスジムに相当すると言える。

一般的に、EMSのトレーニング内容は運動量や動きに関してレベルが高いものではなく、主に屈伸、スクワット、足上げ等の基本動作を正しい呼吸に合わせて行う。

簡単に言えば、EMSは所要時間が短い、手軽に学べる、標準化の程度が高い等の特徴があり、より重要なことはEMSがコーチ育成をより手軽にしたことである。設備マニュアルの学習と訓練を通して、コーチは1か月以内にEMSシステム全体の訓練を完了することができる。

商業の側面から分析すると、EMSのトレーニングシステムは“1人+1設備”が必要であるだけで、場所の大きさ、環境、フィットネス器具の要求は高くない。店舗モデルの面から見ると、EMSは24時間営業のフィットネスジムよりも規模化、複製する能力に優れている

国内で今EMSを主としたトレーニング方法を行っているフィットネスブランドにはZESPEED、安体倍力、XBody、K-EMS及びVisonBodyがある。

ZESPEEDを例に挙げると、その標準化された“ZEスピードスポーツステーション”は1つの店舗に2台の機器、5人のコーチ、100平方メートルのスペースを所有し、すぐにフルタイムの営業を実現できる。ユーザーは毎月カードを購入し、オンラインで予約する。1単位の価格は300-400元である。

今年の下半期に登場する予定である面積6m×6m、1部屋に1台の機器、コーチ1人、オフィスビルや地域社会に配置型のZEフィットネスクラブは、業績を一層飛躍させるのと同時にフィットネスユーザーのラストワンマイルの要求を満足させることが出来るだろう。

ZESPEEDとその他のブランドの違いは設備以外の、より多様なフィットネスプログラムとサービスを付加したことにある。その教育研究チームはフィットネスをする人々の異なる特徴に基づき“ママコース、美尻コース、ランナーコース、腰腹コース、腰ストレッチコース及び中高年強化コース”の6種類のコースを新しく作った。今年の下半期、ZESPEEDは遺伝子検査サービスを導入し、DNAデータに基づいてプラットフォーム内のユーザーに高精度のオーダーメイドEMSトレーニングプラン及び栄養プランを提供できるようになる。

ZESPEEDの創始人鄒馨さんは店舗の財務モデルについて、各ユーザー20分間のトレーニングで1つの機器を1日5人のユーザーが使用すれば損益が平衡になると述べている。既に稼働している9件の100平方メートルのオフライン店の実際の運営状況を参照すると、ZESPEEDは満員率20%で、1坪当たりの売り上げ2000元を実現し、コスト回収の周期は8か月である。

営業を通して予約率を向上させることが出来るなら、ZESPEEDのようなEMSフィットネス業界は1回のトレーニング時間の長さが20分であることで、1坪当たりの売り上げを倍に引き上げる潜在機会を持っている。

しかしEMSのフィットネスシステムにもいくつかの欠点がある。

・フィットネスの内容が少ない:効率的な運動に加えて、フィットネスは互いに影響し合うことと雰囲気がさらに必要であり、初心者ユーザーについて言うと、EMSは基本の要求には満足することが出来るが、長い目で見ると最終的に一種のフィットネス効果と運動技能を高める補助道具に変化してしまう。そのためフィットネスジムブランドはEMS以外でフィットネス内容を広く開拓しなければならない。

・市場教育のコストが高い:EMSは国外では既に臨床と市場の検証がされているが、中国人から言えば、これはまだ新鮮な輸入品である。現段階でEMSを主力としたフィットネスブランドの満員率はプライベートジムとグループスタジオに比べて高くはないが、大きな成長が見込まれる。

・成熟した自己研究機器がない:市場に成熟した医学検証を行った国産機器が少ない。現在国内のEMSフィットネスジムが採用している機器のほとんどは国外で成熟し臨床データに支えられている機器である。

2. バーチャルコーチ

EMSが機器の方面で黒科学技術に頼り、業界に新しいフィットネスシステムと方法論をもたらしたのに比べ、人工知能とフィットネス業界の結合が生み出した新たな製品形態がバーチャルコーチである。

バーチャルコーチには以下が含まれる。

・主にオンライン上でユーザーの多方面のデータラベルを得ることで、1人1人のユーザーに合わせた精度の高いトレーニングプランのオーダーメイド化を実現した。

・主にオフラインで多様なAIアルゴリズムの融合を通してセンサーあるいはビデオカメラ等のハードウェアプランを利用し、フィットネス動作の監督と是正を実現した。

バーチャルコーチの核心の価値は低コストで規模化複製することができ、コーチよりもさらにユーザーを理解出来ることである

バーチャルコーチの最初のタイプの代表的な会社は、最近1.27億ドルのDラウンド融資を調達したと発表したKeepである。

AIがKeepで利用されている場面が2つある。1つ目は、アプリ上でビッグデータとアルゴリズムを利用してインテリジェント分配し、それぞれの人にあった方法で精度の高い提案が出来るようになった。2つ目は、ランニングマシーン等のハードウェア上にセンサー等の技術設備を搭載し、リアルタイムでユーザーの運動水準の監視と、データの収集を行い、その上でよりターゲットを絞った運動指導プランの提供を実現した。

利用されているシーンをさらに具象化すると、私たちはKeepアプリがフィットネスコンテンツ領域の今日の一番であることが簡単に分かる。Keeplandは、データにより駆動する超級猩猩である。Keepkitはインテリジェントフィットネス機器の代表である。今後、Keep内でオンラインオフラインの各プラットフォームのデータを双方で受け取れるようになり、ユーザーはKeep内でフィットネスに関するあらゆるコンテンツとサービスを得ることが出来るようになる。

もし、また比較的能力が高いオフラインの運営チームを補助し、AIとデータをKeeplandに与えれば、その店舗運営及び財務データに直接反映されるだろう。少なくとも現在のところ、一件のKeeplandが日常の営業の中で95%の満員率、80%のリピート率を達成している。これはまだAIの応用が取り入れられていない上でのことである。

2番目のタイプのバーチャルコーチの代表会社はmyShapeとEuMotusである。このタイプの製品の特徴は、家庭で使うシーンに入り込む潜在力と、さらにコーチの部分に取って代わる機能を備えていることである。

myShapeはインテリジェントフィットネスソリューションを提供するビジネスであり、その製品はKinectのソリューション上でアルゴリズムを合理化し、ハードウェアの敷居を低くし、さらに識別の精度を高める。セットプランは自社開発の3Dモーションキャプチャテクノロジ、姿態識別誤り修正アルゴリズム、強力な相互性フィットネスコンテンツを含む。

プロセスを使用するには、ユーザーはまず機器を家のテレビもしくはプロジェクターに繋ぐ必要がある。次に、プログラムをスキャンし、アカウントを作成し、適切なコースを選択する。コース開始後、画面の左側は録画されたコース、右側はmyShapeの機器がリアルタイムでキャプチャしたユーザーの姿態映像が流れる。

ユーザーがスクリーン内のコースに合わせて動作した時、システムはキャプチャしたリアルタイムの映像に基づいて分析を行い、ひとたびユーザーの動作が運動力学の標準に合わないと、音声を発してユーザーの動作を是正する。すなわちユーザーが誤った動作姿勢の為に負傷するのを避けられることと同時に、フィットネスの効果も高めることが出来る。

myShapeの目下の商業戦略は、まず2B、そして2Cである。B端と提携し技術出力方法を採用し、チェーン店フィットネスジム及び24時間営業のフィットネスクラブに新型のフィットネスコンテンツの提供を行い、C端は家庭で利用するシーンに参入し、直接ハードウェア機器を提供する。

36krが昨年取材したハーバードチームEuMotusの製品及びモデルは、myShapeと非常に似ており、その製品BodyWatchは3Dの動作キャプチャセンサー、運動力学の専門知識、機器学習のアルゴリズムを結合し、ユーザーに正確で、焦点に合わせた運動フィードバックを提供するシステムである。

オンラインの応用であるか、もしくはオフラインのハードウェアであるかに関わらず、この2タイプのバーチャルコーチは必然的に互いの領域に業務を拡大していくことになる。

myShapeとEuMotusは、ポータブルインテリジェント機器を利用しユーザーが家庭で使用するシーンに参入し、ユーザーの様々なフィットネスデータを取得し、そのデータを利用しプラットフォームにフィードバックするということが、プラットフォームがコミュニティーに成長する形勢であるかもしれないと話す。

Keepの技術VP彭躍輝は最近36krに、膨大なユーザーデータ庫及び細かいユーザータグに基づき、バーチャルコーチはKeepが人工知能分野の主要な着地方向となり、オンラインで1日のメインのオーダーメイドコースを提案するだけでなく、ハードウェアとセンサーに基づいたオフラインプランも含まれるようになるだろうと語った。聞くところによると、そのオフラインプランは携帯電話に搭載されている深度ビデオカメラを基に開発されるかもしれないということだ。

myShapeとEumotusに比べてKeepはAIの分野に着手するのが遅く、アルゴリズムの蓄積も不十分だが、優位に差がないことは明らかであり、1.4憶ユーザーのフィットネスデータを所有している。

36krは、事実上Keepを除いて、LikingFit等の多くのユーザーがいるオフラインのフィットネスブランドはバーチャルコーチの分野にチャレンジしたが、アルゴリズムの識別の正確さに問題があり未だ実際に実現できていないということを知った。

科学技術が“授業”を行い、コーチは“人を育てる”

本編の新しい風向きの議論の原点にもどると、科学技術を取り入れるかどうかはオフラインのフィットネス業態に変化をもたらすのか。

私たちはまず教育業界に視点を向けるべきである。

フィットネスと教育はよく似ている。両者とも市場は極めて分散しており、体験を重視し、質の良い内容に重点を置き、製品が標準化されておらず、規模化、複製が難しい。過去にインターネットの普及、資本の後押し及びAIの応用により、教育業界は既にフィットネス業界にテンプレートと啓示を与えている。

「乂学教育(Yixue Eudcation)」を例に挙げると、AI適応システムは、学生に限られた時間とテーマで知識点の把握レベルを測定させ、さらにアルゴリズムを通してその学生に合った学習難易度とプロセスを計画し、学生の学習効率を高めるのを助ける。このモデルの下、乂学教育はAIを用いて標準化されていない教育内容の代わりに、業界に標準化した教育システムを提供した。

現在このプランはちょうど規模化、複製されている最中であり、大量のC端学生及びB端教育機構で受け入れられている。

しかし、乂学教育は依然としてオフラインの店舗を開き続けている。

乂学教育の栗浩洋は初めての取材で、「教育は学習だけではなく、体験と雰囲気は更に重要である。ネット教育の問題の一つは、雰囲気を作るのが難しいことである。今後、オンライン教育の比率は絶えず拡大していくが、大部分の人は依然としてオフラインで教育を受けることに慣れているのではないか」と語った。

同様に、科学技術は今後必ずや部分的にコーチのレッスンに取って代わる働きをし、自ら適応する方法を通してすべてのユーザーに向けカスタマイズされたプランを提供することが出来る。しかしフィットネスの過程は苦しく、非人間的であり、教育よりもさらに体験と雰囲気を重視し、みんなで一緒に頑張って続け、難関を共に乗り越え、コーチが傍にいて大声で励まし、スタイルが良い仲間が身近にいて刺激を自分に与え、大きな鏡にスタイルの悪いところと良くなったところを残すところなく暴露することが必要である。これも人々がフィットネスジムに通い、グループスタジオに参加する重要な要因である。

標準化、高効率のコンテンツシステムはもとより重要であるが、“フィットネスの雰囲気”と“コーチが指導すること”も同様に不可欠である。その為Keepがフィットネス分野のボスとなるためには、オフラインで困難な問題の解決に取り組まなければならないことは簡単に理解出来る。

科学技術フィットネスは主流のフィットネス業態の不可欠な構成部分になり、効果を向上させ、人員の構成を合理化し、人の流れを引き付け、フィットネスコンテンツの標準化をする役目を担当する

フィットネスコーチは今後の教師のように、過去の「重い授業、軽い人材育成」から次第に「軽い授業、重い人材育成」へと移行する

将来、最も合理的なフィットネス業態とは:会社や家から最も近いフィットネスジムに行くと、フィットネスジムは違った分野ごとに分けられており、ナイトクラブ風のグループスタジオエリア、プライベート性の高いプライベートエリアがあり、EMSのような一般的に各種の運動技能を高める黒科学技術機器もある。

毎日のレッスン内容は機器が決め、レッスンは機器が主になり、コーチが補佐する。大きなスクリーンと多くの深度ビデオカメラを通して、機器は音声及びウェアラブルを通してリアルタイムでユーザーのフィットネス姿態を修正する。そしてコーチの主な仕事は質の良いフィットネスコンテンツを研究開発し、受講生の相手、及び店舗の管理をすることである。

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