中国のリチウム製品メーカー、世界最大級の資源採掘プロジェクトを約290億円で買収

世界有数のリチウム化合物生産企業である中国の「ガンフォンリチウム(Ganfeng Lithium、贛鋒鋰業)」は、完全子会社の「贛峰国際貿易(上海)有限公司(Ganfeng International Trading (Shanghai))」(以下「上海贛鋒」)を通じて、英国を拠点とするリチウムの探鉱・開発企業「Bacanora Lithium」(以下「Bacanora」)を最大1億9000万ポンド(約290億円)で買収すると発表した。

取引完了後、上海贛鋒はBacanoraの全株式を保有し、Bacanoraが保有する「Sonora」リチウムプロジェクトに関する株式を上海贛鋒とBacanoraで折半する。同プロジェクトは、リチウム粘土層からリチウムを抽出するプロジェクトで、現時点において世界最大規模のリチウム資源採掘プロジェクトの1つとしてメキシコで進められている。このプロジェクトで抽出できるリチウム資源は炭酸リチウム約882万トンに相当する量だという。

サプライチェーンの川下における新エネルギー車に対する需要が、川上に大きな影響を与えている。贛鋒鋰業だけでなく「寧徳時代(CATL)」を始めとするバッテリーメーカーも、リチウム資源の供給問題をますます重視するようになっている。CATLが出資するオーストラリアのリチウム鉱山開発企業「Pilbara Minerals」は5月5日に発表した公告の中で、リチウム需要が高まっていることから、2021年1月~3月においてリチウム資源のひとつであるリシア輝石(スポジュメン)の精鉱産出量が過去最高を記録したことを明らかにした。

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