引退表明のアリババ・マー会長、「教師の仕事に戻りたい」と再三公言
更新
中国アリババの馬雲(ジャック・マー)会長は、9月10日にアリババ会長を退任し、教育慈善活動に専念すると、ニューヨーク・タイムズが伝えた。ただし、アリババ取締役には残り、引き続き幹部に助言する。
マー会長はニューヨーク・タイムズの取材に対し、「私の引退は一つの時代の終わりではなく、始まりだ。より多くの時間と財力を、教育に投じる」と述べた。
中国メディア経済観察報がアリババに公式に確認を求めたところ、アリババ側は否定した。その後上海証券報は、「アリババは直接否定はしなかった」と報じた。36Krはアリババ関係者から、「9月10日に重要な人事が発生する」との情報を得ていた。
報道後、アリババの株価は一時3%近く下落し、7日(ニューヨーク時間)の終値で、アリババの時価総額は4176億ドルまで減った。
マー会長は最近、テレビの取材に対し、彼の名前をつけたファンドを創立し、教育に投資する計画を明かしていた。慈善事業に莫大な資産を投じているビル・ゲイツ氏と自身を比較し、マー会長は「私は彼ほどの資産はないが、彼より早く引退できるだろう。これまで、10年かけて準備を進めて来た」と答えていた。
教師出身のマー会長は、これまでも何度も公の場で、「いつかまた、教師の仕事に戻りたい」と話してきた。直近のテレビ取材でも、「アリババのCEOとしてよりも、教師の方がうまくやれる」と述べたばかりだった。
マー会長は2013年にアリババのCEOを張勇氏に譲ったが、アリババの長期戦略は、引き続き指揮していた。
マー会長のアリババの持ち株比率は6.4%にとどまり、自身の後継者を育成していることが、マー会長の教育事業への専念を可能にしたと言える。もう1つのEC大手、京東集団(JD.com)の創業者、劉強東CEOは同社の株式の8割近くを所有しており、後継者も育っていない。
(翻訳・浦上早苗)