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世界保健機関(WHO)が中国をマラリア清浄国に認定したことを受け、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長でマイクロソフト元会長のビル・ゲイツ氏が「マラリア撲滅に向けた重要なマイルストーンだ」と動画メッセージを通じ中国の功績を称えた。
中国では1940年代に年間3000万人のマラリア症例が報告されていたが、昨年時点で土着マラリアの症例が4年連続ゼロとなり、WHOに撲滅の認証を申請していた。世界では現時点で40カ国・地域でマラリア撲滅が認証されている。
ゲイツ氏の動画メッセージは中国国営テレビ局・中央電視台で放映された。「国が国民の健康を改善しようと決意すれば、成果は得られるということを中国が世界に示した」と述べ、中国の取り組みが世界各国にとってマラリア撲滅の支援になるとした。とくに、新型コロナウィルスの感染拡大でマラリア対策が不十分となっている現在、中国が国際協力や国際保健により力を入れていることを歓迎すべきだと述べた。
ゲイツ氏は中国が10年にわたりアフリカの公共衛生に尽力していることにも言及。中国が国際社会との協力を通じてより強大な影響力を持つようになるとの考えを示し、将来的により多くの成果を得るだろうと述べた。
ゲイツ財団は2007年に中国事務所を開設し、感染症対策や予防接種推進、禁煙運動支援など健康課題への取り組みで中国と協力するほか、中国が後進国の保健向上のパートナーとなるべく支援を行っている。
(文・36Kr Japan編集部)
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