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12月19日午後、シェアサイクルの運営会社「ofo」創業者の戴威氏は全社員にメールを送った。その中で、同社が経営難に直面していることを明らかにした。
特にここ最近は売り上げが落ち込んだ上に、保証金の返金を求める大量のユーザーが殺到。返金総額は十数億元(数百億円)に上る。
全社員に向けたメール文は以下の通り。
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社員各位
この数日間は社員全員が大きなプレッシャーを感じているはずだ。私も皆と同じく、苦しみと絶望の中で耐えている。
去年末から今年初めにかけて外部環境の変化に対応できず、今年1年間は資金面で大きな苦境に立たされた。切り詰めながら、保証金を返金し、サプライヤーへ支払い、会社の運営費を捻出してきた。
特にこの半年間は経営難とメディアからのプレッシャーで、全力で資金集めに走っても空振りに終わり、いっそ破産を申請しようかと幾度も考えた。そうすれば社員も大きなプレッシャーから解放される、と。
しかし街中でofoの黄色い自転車を見かけるたびに、私たちは毎日、数百万人ものユーザーにサービスを提供しているのだ、と思い直す。どんな圧力や困難に直面しても、諦めなければ必ず希望がある。
当社にとどまってくれている社員全員に心から感謝している。それぞれが味わってきたストレスや困難がどれほどのものか想像もつかないが、熱意をもって勤勉に事業を支え、ユーザーのために懸命に働いている一人一人に対して、私は感謝と誇らしい気持ちでいっぱいだ。
すでに退職した、または退職が決まっている社員にも感謝している。愛情と力を注いでofoを支えてきた仲間に直接お別れを言うことはできなかったが、いつの日かまた帰ってきてくれると信じている。
最後に、社員一人一人がこの信念に賛同してくれることを望む。
「逃げることなく、勇敢に立ち向かえ。全ての負債に責任を持ち、ユーザーのために力を尽くそう!」
戴威
(翻訳・畠中裕子)
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