セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
【新華社長春2月21日】中国吉林省長春市でこのほど、「アウディ一汽新エネルギー車(NEV)プロジェクト」が始動した。投資額は300億元(1元=約18円)超を見込む。中国自動車大手の中国第一汽車集団(FAW)とドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループ、同グループ傘下アウディの戦略的協力深化の重要な成果となる。
関係者によると、同プロジェクトでは、アウディが中国で初めてとなる純電気自動車(BEV)専用の生産拠点を長春自動車経済技術開発区に設ける。年間生産能力は15万台を計画。2024年末の稼働を目指す。拠点の完成後、まずは「PPEハイエンドBEVプラットフォーム」をベースにした3モデルの生産に入る。最初に生産するモデルには、EVのスポーツタイプ多目的車(SUV)とEVセダンが含まれるという。
アナリストは、同プロジェクトについて、未来志向のNEVプロジェクトで、中独協力のウィンウィンの勢いを示す強いシグナルだと指摘。生産拠点の竣工後には、中国東北地方の旧工業基地の活性化や自動車産業の構造転換と高度化にプラスになるだけでなく、NEV産業チェーンを育てることにも繋がり、さらにはアウディの中国でのNEV販売台数の向上にも貢献することが見込まれるとの見方を示している。(記者/張建)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録