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中国インターネット大手のテンセント(騰訊控股)は2月24日、遅くとも2030年には自社の事業とサプライチェーン全体でカーボンニュートラルを達成すると同時に、消費電力の100%をグリーン電力で賄えるようにする計画を発表した。
テンセントの概算では、同社の21年における温暖化ガス排出量は二酸化炭素換算で計511万1000トンだった。排出量を減らすためには、車両運用やサプライチェーン、建築材料、データセンターなど幅広い分野で改革を進めていく必要がある。
テンセントの改革はすでに始まっている。広東省深圳市の本社ビルでは20年、空調の末端制御技術の最適化により598万kWhの節電を達成した。運用に多くの電力を要するデータセンターでは、冷却制御および電力消費対策を中心に、排出量削減に取り組んでいる。貴州省貴安市の七星データセンターは、気温の低い山中の洞窟に建設し、エアコンの使用を減らした。上海市の青浦データセンターでは、太陽光発電と天然ガスで消費電力を賄っている。また、蓄電設備を導入し、電力使用量の増減に対応している。
中国政府が示す脱炭素政策「ダブルカーボン(双碳)目標」の達成に向け、テンセントは業界のリーディングカンパニーとして模範を示す必要があった。同社以外にアリババ集団やバイドゥ(百度)などのインターネット大手も、独自の排出量削減目標を発表している。
(36Kr Japan編集部)
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