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中国検索エンジン最大手のバイドゥ(百度)が1日、2021年第4四半期(10〜12月)および通期決算を発表した。21年の売上高は前年比16%増の1245億元(約2兆2700億円)で、純利益はNon-GAAP指標で前年の220億元(約4000億円)から下がって188億元(約3400億円)だった。第4四半期の売上高は331億元(約6000億円)で、バイドゥに帰属する純利益はNon-GAAP指標で前年の69億元(約1300億円)から下がって41億元(約750億円)だった。4四半期と通期ともに売上高はやや伸びたものの、純利益は下がっている。
主力事業にかかる研究開発費は通期で221億元(約4000億円)に上り、主力事業の売上高の23%を占めた。前年の比率は21.4%だった。
ロビン・リー(李彦宏)董事長兼CEOは「バイドゥは21年、安定成長という答案を出した。中でも非広告事業が力強い成長を見せ、特にAIクラウド事業の伸びが顕著だった」と述べている。羅戎CFOも「21年、主力事業の売上高は前年比で21%成長し、非広告事業の売上高は同じく71%成長した」と強調する。
21年はAIクラウド事業も好調だった。IT専門市場調査会社IDCの調べでは、バイドゥは中国でAIクラウドプロバイダーとして5回連続で首位に立っている。バイドゥのAIクラウドは交通、製造、公共サービス、エネルギーなどの業界で導入されている。
バイドゥは、AIチップ「崑崙(Kunlun)」から深層学習プラットフォーム「飛槳(PaddlePaddle)」まで、独自制御が可能なAI技術を有する。飛槳はAIの導入障壁を下げ、AIを中小企業や一般作業の従事者にとっても使いやすいツールにした。21年末時点で飛槳の開発者コミュニティには406万人の開発者が参加し、プラットフォーム上で47万6000のAIモデルを構築。15万7000社の企業にサービスを提供している。
その他、スマートモビリティエンジン「ACE」は21年、1000万元(約1億8000万円)以上で契約を結んだ都市が14都市から35都市に増えた。
自動運転事業では大規模な商業化の重要性を強調した。21年第4四半期、自動運転タクシーのプラットフォーム「蘿卜快跑」の配車回数は約21万3000回で、前四半期の倍近くに達した。現在、北京、上海、広州、深圳、重慶、長沙、滄州、陽泉の8都市で運行し、北京、重慶、陽泉では有料化が始まっている。
モバイル系プロダクトとサービスのエコシステムに関しては、アプリの月間アクティブユーザー数が21年第4四半期に前年同期比14%増の6億2200万人となり、1日1回以上ログインするユーザーは82%だった。
スマートスピーカーとスマートディスプレイのブランド「小度(Xiaodu)」については、市場調査会社のStrategy Analytics、IDC、Canalysの3社のデータによると、21年第1〜3四半期のグローバル出荷台数が引き続き1位を維持した。
(翻訳・山下にか)
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