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【新華社北京3月21日】ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループはこのほどオンライン会見を行い、2021年の自動車販売台数が前年比60万台減少したが、売上高は12%増えて2500億ユーロ(1ユーロ=約132円)を超え、営業利益は200億ユーロ以上だったと発表した。また、半導体の供給が改善され、今年の世界販売台数は5~10%増、売上高は8~13%増になるとの見通しを示した。
電動化の推進で最も重要な次の一手とする電動セダン「トリニティ」は、未来的なデザインとテクノロジーを備えたモデルで、自動運転「レベル4」(特定の条件下で運転を完全に自動化する)に対応するという。
同社は、電気自動車(EV)の販売台数が今年も増加し、総販売台数の7~8%を占めると見込む。このため、本社所在地であるウォルフスブルクの工場近くにEV向け新工場と研究開発センターを新設し、米EV大手テスラがベルリン近郊に建設したギガファクトリーと競合する。また、世界に自社の充電ステーションを建設し、25年までに充電ポール4万5千基を設置予定とした。これまでに、約1万基が稼働している。
欧州は同社のEV販売が最も好調な市場となり、市場シェアはガソリン車の2倍にあたる25%に上る。競争の激しい中国市場では、21年のEV納車台数が20年の4倍強となる9万2700台に達した。同社は今年も中国市場でEV戦略を計画通りに進め、販売倍増を狙う。
ヘルベルト・ディース最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスが再び感染拡大せず、部品不足の状況も改善されれば、今年の納車台数は5~10%増えると見込む。半導体の構造的な不足については、今年下半期(7~12月)に多少は改善するとの見通しを示した。
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