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スマートフォン・IoT機器大手シャオミ(Xiaomi)が、2021年第4四半期(10〜12月)および通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は855億8000万元(約1兆6300億円)で、市場予想の814億6000万元(約1兆5500億円)を上回った。調整後純利益は前年同期比39.6%増の45億元(約860億円)だった。
21年通期の売上高は前年比33.5%増の3283億元(約6兆2400億円)、調整後純利益は同69.5%増の220億元(約4200億円)だった。
事業別に見ると、スマートフォン事業が依然として売り上げに大きく貢献している。端末価格を上げたことで売り上げは続けて伸びている。21年第4四半期のスマートフォン事業の売上高は前年同期比18.4%増の505億元(約9600億円)、通期の売上高は前年比37.2%増の2089億元(約3兆9700億円)だった。
スマートフォンの年間出荷台数は前年比30%増の1億9000万台だった。決算報告書によると、今年はハイエンド機種の出荷台数が前年のほぼ2倍になった。中国本土市場で3000元(約5万7000円)以上、海外市場で300ユーロ(約4万円)以上のハイエンド機種の出荷台数は約2400万台だった。
IoT・生活関連製品事業の21年第4四半期の売上高は前年同期比19.1%増の251億元(約4800億円)、通期の売上高は前年比26.1%増の850億元(約1兆6200億円)だった。
インターネットサービス事業の21年第4四半期の売上高は前年同期比17.7%増の73億元(約1400億円)、通期の売上高は前年比18.8%増の282億元(約5400億円)。うち広告事業が181億元(約3400億円)、ゲーム事業が9億元(約170億円)だった。インターネットサービス事業の売上高総利益率は四半期ベースで過去最高の76.1%だった。
同事業の売上高が伸びたのは、海外展開を進めたことと関係がある。21年第4四半期、インターネットサービスの海外事業の売上高は前年同期比79.5%増の16億元(約300億円)で、同事業全体の5分の1を占めるまでに成長した。
海外事業全体の21年第4四半期の売上高は前年同期比23.4%増の416億元(約7900億円)、通年の売上高は前年比33.7%増の1636億元(約3兆1100億円)で、売上高全体の49.8%を占めた。
投資事業については、21年末時点で合計390社に投資した。投資総額は帳簿価格で前年比25.7%増の603億元(約1兆1500億円)で、税引後純利益は33億元(約630億円)だった。
21年の研究開発費は前年比42.3%増の132億元(約2500億円)だった。
決算報告書では新規事業の自動車製造の進捗についても言及している。昨年3月に事業計画を発表して以降、同事業の研究開発人員は1000人を超え、今後は自動運転やスマートコクピットなどの分野に注力していく。2024年上半期には本格的な量産に入る予定だ。
(翻訳・山下にか)
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