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小学生~高校生向けオンライン教育の「掌門教育(Zhangmen Education)」が6月2日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の書面による通知を受け、米国預託証券(ADS)の上場廃止手続きの開始を決定したと発表した。
NYSEの上場規則「NYSE’s Listed Company Manual」のセクション802.01Bでは、「連続30営業日の世界平均時価総額が1500万ドル(約19億円)未満となった場合、速やかに上場廃止の手続を開始する」と規定している。掌門教育は、連続30営業日の世界平均時価総額が1500万ドルを割り込んだため、上場廃止が決まった。
掌門教育は2005年に設立され、当初はオフラインの教育事業を手がけていたが、14年にマンツーマンによるオンライン教育サービス「掌門1対1」の提供を開始した。その後、7回の資金調達を実施し、順為資本(Shunwei Capital)やソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)などの有名投資機関から数十億元(数百億~千数百億円)を調達した。そして、中国版ゆとり教育とも呼ばれる「双減政策」が発表される寸前の21年6月8日、NYSEへの上場を果たした。
同社の21年12月期決算は、売上高が前年比9.6%増の44億400万元(約830億円)だった。一方、純損失は前年の10億1200万元(約190億円)から11億7700万元(約220億円)に、親会社株主に帰属する純損失も19億5200万元(約370億円)から33億9500万元(約640億円)に膨らんだ。
6月3日の取引終了時点で、同社の株価は60セント(約78円)まで下落している。
(36Kr Japan編集部)
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