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【新華社北京6月16日】中国上海市交通委員会はこのほど、「2021年上海グリーン交通発展年次リポート」を発表した。それによると、同市は21年に交通運輸とエネルギーの構造改善に取り組み、交通分野のエネルギー利用効率を高め、環境水準を全体的に改善した。導入した新エネルギー車は67万8千台に上り、うち電気タクシーは1万6千台、新エネ路線バスは1万4千台だった。
同市の公共交通部門の旅客輸送量は大幅に増えた。21年の同市から他地域への旅客輸送量は前年比17%増、都市公共交通機関の旅客輸送量は21%増、貨物輸送量は11.5%増加した。港湾の貨物取扱量は8.3%増、コンテナ取扱量は8.1%増となったほか、海運・鉄道複合一貫輸送量は41万7千TEU(20フィートコンテナ換算)、海上輸送と河川輸送を中継する形でのコンテナ輸送は全体の49.6%を占めた。
同市はグリーン(環境配慮)・低炭素型モビリティーシステムの構築を積極的に進めており、公共交通都市建設とグリーンモビリティー発展の要求に沿って、グリーン・低炭素型交通システムの整備を加速させた。21年には同市の軌道交通の営業距離は延べ831キロ、路線バス専用車線は508.5キロに達し、路線バス定時運行率は97%に上った。新エネ車を67万8千台導入したほか、各種充電ポールを50万基以上設置し、電気自動車と充電ポールの比率は1.36:1と国内をリードする水準となった。
また、グリーン交通の建設を推進し、グリーン港湾・埠頭の建設に力を入れ、船舶動力システムへの排出削減技術導入を積極的に促した。
河川舟運船舶の環境性能向上のための改造も進めた。21年は161隻を対象に生活排水による水質汚染防止のための改造を実施したほか、黄浦江下流区間全域で船舶からの汚染物質を無料で受け入れられるようにした。また、洋山港ではスマート大型トラックが20フィートコンテナ換算で4万個分の営業運行の実証実験を行った。
このほか、同市は21年に交通分野の汚染対策を強化し、排ガス基準「国3」以下のディーゼル車8万4千台を廃棄した。
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