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【新華社北京8月26日】中国の自動車大手、長城汽車傘下で水素燃料電池の開発を手掛ける未勢能源科技の解超朋副総裁はこのほど、2023年末までに水素燃料電池乗用車の開発を完了する方針を示した。24年に発売する予定で、新車の位置付けはハイエンド・ブランド乗用車になるとした。また、水素燃料電池の商用車や船舶などに参入する予定だと明らかにした。
解氏は「水素エネルギー事業は成長の余地が非常に大きく、世界規模でもう一つの石油化学体系を再構築することに相当する」と述べた。国際エネルギー機関(IEA)や水素に関する国際機関の試算によると、世界の未来の最終エネルギー需要のうち、50年には天然ガスが約24%、石油が約20%、水素が約18%を占めるようになり、水素の割合は石油に迫る可能性があるという。
また、自動車について言えば、水素の応用には必要性があるとの見解を示した。現在の主流の電気自動車(EV)技術は中短距離の移動に適しており、リチウムイオン電池を搭載する一部小型車は効率性と省エネ性能がより高くなっているものの、大型車への電池搭載は経済性が悪いと指摘。重い重量の電池を搭載しなくてはならず、エネルギー消費が大き過ぎると説明した。
解氏によると、同社は水素燃料電池の開発に取り込んでからすでに20年の歴史がある。長城汽車は自動車、リチウムイオン電池、水素の3事業に並行して取り組んでいるとし、同社は将来的に発展を続け、新エネルギーの一大事業に成長する見込みとなっている。
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