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【新華社深圳9月6日】中国の都市部では現在、30分~1時間以内の迅速な配送サービスを実現する小売モデル「即時配送」のブームが押し寄せており、新型コロナウイルス感染症流行の影響下にある中国の消費市場に新たな活力をもたらしている。
広東省深圳市南山区にある一軒のごく普通のスーパーでは、カメの餌や海外旅行用電源プラグ、スプレー塗料など、非常にニッチな商品が並ぶ。オーナーの彭特響(ほう・とくきょう)さんは、3年前には仕入れることもなかったこれらの商品が、今では「即時配送」のお陰で売れ筋になったと話す。
中国の電子商取引(EC)モデルは過去十数年で急成長を遂げ、大勢の若い配達員やテクノロジー主導のデジタルプラットフォーム、常に最適化される配送時間などが、「即時配送」が急速に発展する重要な技術要因となっている。
業界の専門家は「即時配送」について、「速い」「近い」「地域に根ざした」などの特徴があり、新型コロナ流行時に行動範囲が制限された消費者のニーズに合致したと見ている。
「即時配送」という新業態の市場規模は、今後数年間で1兆元(1元=約20円)レベルに達すると多くの機関が予測している。こうしたオンラインショッピングの新しい傾向を目にし、複数のEC大手も次々と市場に参入しており、デリバリーで取り扱う内容も、初期の飲食の出前から、生鮮食品の宅配、スーパーの小売、生花やケーキ、医薬品配達、アパレル、電子機器、化粧品などカテゴリーまで拡大している。(記者/王豊)
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