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ロシアからの天然ガス供給が不安定になったことにより、欧州ではここ数十年で最大のエネルギー危機に陥っている。
欧州の人々は冬を乗り切るために、大急ぎで暖房器具の準備に取りかかっているが、欧州製の電気毛布やヒーターは割高で、選択肢も限られている。そのような背景のもと、中国製電気ヒーターや電気毛布、空気熱源ヒートポンプなど暖房器具の輸出が、今年に入ってから爆発的に増加している。
広東省のある電気毛布メーカーは、6月から工場を24時間稼働させ、人員も増員したと明らかにした。同工場の電気毛布は主に欧米向けに販売されており、現在の月間販売量は約10万枚だという。
中国の税関にあたる海関総署のデータによると、今年7月だけで前月比150%増となる129万枚の中国製電気毛布をEU27カ国に向け輸出しているという。「中国家用電器協会」のリポートによると、今年1~7月における中国製電気毛布の輸出額は3340万ドル(約48億円)、前年同期比97%の成長率で他の家電製品をリードしている。
業界関係者は、欧米での電気毛布の販売量は、今年の「ブラックフライデー」(11月25日)がピークだろうと分析している。
(36Kr Japan編集部)
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