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【新華社北京9月27日】中国では今年に入り、陝西省や広東省、河北省などで水素製造プロジェクトの着工が相次いでおり、そのほとんどが再生可能エネルギーを利用する水素製造施設となっている。
新疆ウイグル自治区庫車市では、製造工程で二酸化炭素(CO2)を排出しない「グリーン水素」製造施設のうち、建設中のプロジェクトとして世界最大規模を誇るグリーン水素モデルプロジェクトの工事が急ピッチで行われている。このプロジェクトは年内に稼働する見通しで、太陽光発電や風力発電など再エネを100%利用する水素製造施設であり、生産量は年間2万トンに上る。
今年8月以降に全国で着工または建設中となっている水素製造プロジェクトは20件以上に上り、その大半を再エネによる水素製造施設が占め、件数は大幅に増加した。
プロジェクトに関わる企業は主に中国石油大手の中国石油化工集団(中国石化、シノペックグループ)やエネルギー事業の投資・開発・運営を行う北京能源集団、電力大手の中国長江三峡集団、国家電力投資集団、吉林電力などエネルギー分野の国有企業と中央企業(中央政府が管理する国有企業)となっている。
再エネによる水素製造プロジェクトは主に風力や日照資源が豊富な内モンゴル自治区に集中しており、さらに大型トラックによる物流など交通分野や化学工業パークなどでの導入が中心を占める。
商品(コモディティー)情報サイト「金聯創」は、これまでに発表されたプロジェクトの稼働後、中国の水素の生産能力は年間38万5千トン増加し、そのうち再エネによる水素製造施設の生産能力は24万7900トンになると分析している。
グリーン水素プロジェクトの急激な増加は水電解水素製造市場の発展もけん引するとみられる。水素エネルギー・燃料電池産業の研究機関、高工産研氫電研究所(GGII)のリサーチによると、22年の中国水電解水素製造設備市場の需要は前年の倍に当たる730メガワットに上る見通し。
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