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電子機器受託製造(EMS)大手「富士康科技集団(Foxconn Technology Group、以下フォックスコン)」の河南省・鄭州工場の生産能力が現在7割程度まで回復し、iPhone 14 Proシリーズ購入の待ち時間が短くなっているという。海外メディアが12月30日、アナリストやサプライチェーン関係者からの情報を引用し伝えた。
これまでの厳しい行動制限を課す「ゼロコロナ」政策により、iPhone Proシリーズの主要生産拠点である鄭州工場に多大な影響が出ていたが、現在徐々に正常な状態に戻りつつある。
米JPモルガン・チェースによると、米国でiPhone Proの最新機種を注文する際の待ち時間は最大40日ほどだったが、米中両国のアップル公式サイトでは現在、1~2週間程度と表示されている。アナリストやサプライチェーンに詳しい関係者によると、鄭州工場のiPhone生産部門はすでに回復し、現在7割程度の生産能力で稼働しているとのこと。また、同社は生産能力のさらなる回復に取り組んでいる。
一方、市場調査会社のトレンドフォースは、労働力不足が中国のサプライチェーンに影響を及ぼしており、2023年1~3月期におけるiPhoneの出荷台数は、前年同期比22%減の約4700万台で、10月下旬に発表した予想値5600万台を下回ると予想している。
アップルはサプライチェーンの多様化を図るために、インドやベトナムなど、中国以外の地域にもサプライチェーンを拡大していくことを中長期的な目標として検討しているという。
(36Kr Japan編集部)
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