中国電子商取引（EC）最大手、アリババ集団の張勇（ダニエル・チャン）最高経営責任者（CEO）は3月28日、全従業員宛てのメッセージで、同社は持ち株会社制に移行し、組織再編を実施すると発表した。全事業を6つの事業グループに分割・再編し、新たに複数の事業会社も設立する方針だという。

張勇CEOはメッセージの中で「市場は最高の試金石だ。将来的には、条件が整った事業グループや事業会社が、独立した資金調達や上場を行う可能性もある」と述べた。

クラウドサービス事業の「阿里雲智能（Alibaba Cloud Intelligence）」、中国国内中心のEC事業を手掛ける「淘宝天猫商業（Taobao Tmall Commerce）」、生活関連サービス事業の「本地生活（Local Services）」、物流事業の「菜鳥網絡（ Cainiao Smart Logistics）」、国際デジタルコマース事業の「国際数字商業（Global Digital Commerce）」およびメディア事業の「大文娯（Digital Media and Entertainment）」の6つの事業グループおよび事業会社は、それぞれ取締役会を設立。 各事業グループと事業会社のCEOが業務執行を統括する。

（36Kr Japan編集部）