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中国の生活関連サービス大手「美団(Meituan)」が香港で進めているフードデリバリー事業の立ち上げが現在、最終的な準備段階に入っている。
美団は4月4日以降、香港でフードデリバリーの配達員説明会を6回開催したが、全て満席だったという。同社はメディアに対し「ローカル化のため、(香港では)美団から独立した新たなフードデリバリーのブランドを立ち上げる。商品やサービスは香港のユーザー向けに設計している。6月までにはサービスを開始する予定だが、具体的な時期について現時点では明言できない」と述べた。
現在のところ、香港には美団との関係をうかがわせる表示を出す店舗は見当たらない。同社のフードデリバリーサービスはまだ正式な運用には至っていないとみられる。
香港のフードデリバリー市場では、「Foodpanda(フードパンダ)」と「Deliveroo(戸戸送)」が大半のシェアを占めている。ただ、香港の業界には料理や配達料が割高な上、返金や苦情処理の仕組みが万全ではないといった課題が残る。実際、フードパンダの収益性は低い。同プラットフォームを運営する独デリバリーヒーローの2022年の決算報告書によると、新型コロナウイルスの流行が深刻だったためにフードデリバリーの需要が急増した1~6月期も、アジア事業の調整後EBITDAはプラスになっていないという。
(36Kr Japan編集部)
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