「AIに仕事奪われた」中国PR大手、広告文案作成にAIGC導入 外注即時取りやめで大騒ぎ

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中国の広告・PR大手「藍色光標(ブルーフォーカス)」華東地域本部の営業・購買部門がこのほど、AI生成コンテンツ(AIGC)の全面導入に向け、デザインや企画、広告文案の作成および短期雇用の従業員の4業種について、外部委託を即時・無期限で完全に停止すると明らかにした。SNSでは「AIに仕事を奪われた」という書き込みが目立ち、混乱を招いているようだ。

ブルーフォーカスは主に、デジタルマーケティングや広報などのプロモーション業務、デジタル広告出稿や中国企業の海外向け広告出稿などの広告代理業務、バーチャルヒューマンなどを活用したメタバースマーケティングなどを手掛けている。現在は全世界で約3000人の従業員を抱え、国内外3000社以上のクライアントにサービスを提供している。2021年の売上高は400億元(約7700億円)だった。

米金融大手ゴールドマン・サックスは3月に発表したリポートで、生成型AIは欧米の雇用の4分の1を代替するようになり、約3億人に直接影響を及ぼす可能性があるとの予測を示した。 また、ベルギーに拠点を置く調査会社「Sortlist」によると、米オープンAIの対話型AI「ChatGPT」の導入に伴い、欧州のソフトウエアおよびテクノロジー企業の26%、金融企業の22%が人員削減を計画しているという。最も影響を受ける職種はマーケティングやPRで、43%の企業が広告文案の作成にChatGPTの導入を検討しているという。

「ChatGPT」などの生成AI、世界のホワイトカラー3億人の仕事を奪う可能性

*2023年4月14日のレート(1元=約19.3円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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