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米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が5月30日、プライベートジェットで北京に降り立った。マスク氏の訪中は、「モデル3」の納車式に出席した2020年1月以来となる。今回の訪中の目的は明らかではないが、モデル3を生産する上海工場(ギガファクトリー)にも足を運ぶとみられる。
中国市場では地元メーカーの追い上げもあり、テスラの成長は鈍化している。そんな中、同社は上海工場のモデル3の生産ラインを一時停止し、新型モデル3の生産に向けてアップグレードしている最中だという。マスク氏訪中の焦点が、テスラにとって世界最大の完成車工場、上海工場の年産能力拡大である可能性は高い。
上海工場の22年の納車台数は71万台と、テスラの世界納車台数の半分以上を占めた。同社は生産能力向上に向け、上海工場の年産能力を125万台から175万台に拡大する申請を地元当局に提出したが、中央政府は承認に慎重な姿勢を示しているとされる。
テスラは4月、上海に大型蓄電池システム「メガパック(Megapack)」の生産工場「メガファクトリー(Megafactory)」を建設すると発表した。
マスク氏の訪中が中国の自動車市場にどのような変化をもたらすのか。引き続き注目していきたい。
アイキャッチ画像:Photo by marca(自象限)より
(36Kr Japan編集部)
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