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ゲームライブ配信プラットフォーム「虎牙(Huya)」が14日発表した2019年第2四半期(4~6月)決算は、売上高が前年同期比93.6%増の20億1050万元(約302億円)だった。非GAAPベースの純利益は61.7%増の1億7040万元(約26億円)と、2017年第4四半期(10~12月)以来7期連続で黒字を達成した。
月間アクティブユーザー数(MAU)は57.3%増の1億4390万人だった。
MAUが大きく伸びた要因について、虎牙CEOの董栄傑氏は、「主にゲームメーカーとの提携を強化し、eスポーツ産業チェーンの整備に向けた研究を深めた結果。当社のモバイル化戦略も引き続き成果が出ており、業績を力強く押し上げる重要なファクターとなっている」と述べた。
虎牙は昨年、eスポーツの試合中継や、eスポーツチームとの契約、自主チームの結成、eスポーツ企業の設立などに加え、コンテンツ加工や試合の自主開催などeスポーツに関わるさまざまなアクションを起こしてきた。
決算内容が好感され、13日(米東部時間)の米株式市場で、虎牙の株価は大幅高となり、前日比6.89%高で取り引きを終えた。時価総額は46億5100ドル(約4930億円)に達した。
ライブ配信が引き続き売り上げに大きく貢献した。売上高は93.7%増の19億2150万元(約288億円)。広告およびその他業務の売上高は91.3%増の8900万元(約13億3500万円)だった。
主に有料会員数と平均課金額の増加が大幅増収につながった。有料会員数は46.7%増の490万人。有料会員数の増加は、虎牙のモバイル化戦略の推進や、プラットフォームのコンテンツ多様化と大きく関連している。有料会員の平均課金額の伸びは、主に魅力あるコンテンツの強化や、ユーザー体験の向上、製品機能の高度化に起因する。
一方、売上原価の大幅増にも注目すべきだろう。レベニューシェアや、コンテンツ関連、帯域幅関連のコスト増に加え、プラットフォーム運営人数の増加も響き、92.1%増の1674万8000元(約2億5000万円)に膨らんだ。。
このほか、虎牙はコンテンツ形態の拡大によって、多元的なマネタイズ能力の獲得も目指している。ゲームやeスポーツというコンテンツをベースとして、屋外ライブ、二次元、漫画など急成長中のコンテンツも相次いでリリースした。
2019年第3四半期(7月~9月)の業績については、売上高が前年同期比66.1%~72.3%増の21億2000万元~22億元(約318億円~330億円)になると見込んでいる。
(翻訳・神部明果)
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