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8月8日、中国ネット大手の網易(ネットイース)は2019年第2四半期の決算を発表した。決算報告書によると、純利益は前年同期比15.3%増の187億7000万元(約2820億円)、株主に帰属する純利益は30億7000万元(約460億円)で、前年同期比で45.8%増加し、前期比で28.9%増加した。
好業績の主な要因は、ゲームとEコマースを柱とした事業展開が功を奏したことにある。
ゲームの純利益は前年同期比13.6%増の114億3000万元(約1715億円)で、引き続き100億元(約1500億円)規模の利益を達成した。Eコマースは着実な成長を遂げ、クリアランスセール期間にもかかわらず、売上高総利益率は引き続き10.9%を維持した。
ゲーム事業のグローバルな展開は順調に進んでいる。今四半期には、多くのモバイルゲームが日本および米国市場に次々と上陸している。その中でも、「明日之后(The Day After Tomorrow)」は海外多数国のiOSダウンロードランキングでトップ10入りした。「量子特攻(サイバーハンター)」は180万のGoogle事前登録を獲得した。
ネットイースは海外のトップレベルのゲーム開発者の獲得にも積極的である。カナダ最大の独立系ゲームスタジオ「Behavior Interactive Inc.」に投資するほか、マーベルエンターテイメントと株式会社ポケモンなど世界的に有名なIP開発者と戦略的協力関係を構築した。一方で、低迷する国内のゲーム事業の改善にも乗り出した。最近、上海で開催された2019年グローバルeスポーツ会議で、ネットイースは上海の青浦にコンテンツ、シーン、インキュベーションを統合した高品質のeスポーツエコパークを建設するために50億元(約750億円)以上を投資する計画を発表した。
Eコマース事業の売上総利益の向上は、主に越境ECに特化した「網易コアラ(NetEase koala)」と高品質なアパレルや家具、家庭用品が格安で買えるEコマース「網易厳選(Yanxuan)」の売上増加と、調達および業務効率の改善によるものである。ロジスティクスを例にとると、6月1日、浙江省寧波市に、全国最大かつ最も自動化された越境EC商品保管用の保税倉庫が開設された。
ゲームとEコマースのほかに、クラウドミュージック、CCライブブロードキャスト、オンライン教育などのビジネスセグメントも今四半期好調で、イノベーション事業収入は前年同期比23.2%増の15億1000万元(約225億円)で、売上高総利益率も1.4%とプラスに転じた。組織構造の再構築のおかげで、多数の散在するビジネスの統合に焦点が当てられた。その結果、すべての重要なセクターの競争力と運用効率が向上している。
ネットイースは、メインビジネスの不振と他のビジネスの断片化に悩まされていた。財務データは長い間見栄えがよくなかったが、コアビジネスに集中し、断片化されたビジネスを統合し続けたため、業績は回復しつつある。
(翻訳・桃紅柳緑)
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