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中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)が16日に発表した2023年4~6月期の決算は、売上高が前年同期比7.6%増の2879億元(1元=約20円)で、純利益が50%増の66億元だった。売上高の伸び率は第1四半期(1~3月)の1.4%を上回り、市場予想も上回った。
サプライチェーンの技術革新と緻密な経営が効率向上とコスト改善につながり、契約履行コスト率は前年同期の6.1%から5.8%に低下した。
売上高を物品とサービスに分けて見ると、サービス部門は30.1%増の541億元で、売上高全体に占める割合は18.8%と3.2ポイント拡大した。内訳は物流およびその他のサービスが51.5%増の316億元、プラットフォームと広告サービスが8.5%増の225億元だった。
物品部門は3.5%増の2339億元。中でも電子機器・家電が11.4%増の1521億元に上り、主要カテゴリーとしての優位性が一段と高まった。日用品は8.6%減の817億元だった。
年初に一連の店舗支援措置を導入して以来、出店数が飛躍的に伸び、4~6月の新規出店数は前年同期の5.2倍に増加した。6月末時点の稼働中店舗数は3桁以上の伸びとなり、特にスーパーマーケットやファッション、リビング用品を手がける店舗が急増し、店舗の増加によって商品供給が一段と豊富になっている。
研究開発費は1.1%増の41億元で、売上高研究開発費比率は1.4%だった。同社は17年初めから全面的なテクノロジートランスフォーメーションに乗り出し、技術関連の投資額は系列全体で1千億元を超え、自社の技術力向上を図るとともに、全産業チェーンのデジタル化も促している。(新華社北京)
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