セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
欧州連合(EU)で8月17日、新たな電池規則「Regulation (EU) 2023/1542」が発効した。欧州経済領域(EEA)で販売される電気自動車(EV)用電池および産業用電池は今後、カーボンフットプリントの申告と表示、電池の情報を電子的に記録した「電池パスポート」の実装、欧州での回収・リサイクルなどが義務づけられる。
同規則は、電池の生産からリサイクルまで、ライフサイクル全体を規定する世界初の規則であり、世界のEV用電池産業の発展に大きな影響を与えるとみられる。
EUは、中国のEV用電池メーカーにとって重要な市場となっている。韓国の調査会社SNEリサーチによると、2022年に欧州市場で販売されたEV用電池のうち、34%が中国製だった。今回EUで新たな電池規則が施行されたことにより、中国メーカーの輸出コストが短期的に増加する可能性がある。
また、EUの新たな電池規則は、中国で施行されている電池規則「新エネルギー車用動力蓄電池のリサイクル管理に関する暫行弁法」よりも要件が細かく厳しい。中国メーカーが今後も欧州市場で優位性を発揮するためには、できる限り早くEUの新たな電池規則に対応する必要があるだろう。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録