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中国自動車大手の北京汽車集団(BAIC)傘下で電気自動車(EV)を手がける「北汽新能源汽車(BJEV)」は10月9日、完全自動運転車の開発を手がける日本のスタートアップ企業「TURING(チューリング)」と提携し、日本市場向けに高級スマートEVを打ち出すと発表した。
提携後初のモデルは、BJEV傘下の高級EVブランド「極狐(ARCFOX)」のEVセダン「α-S」がベースで、TURINGが日本市場のニーズに合わせたスマート化を施し、2024年の発売を計画しているという。
TURINGは21年8月に設立され、レベル5の完全自動運転車の開発と普及に取り組んでおり、これまでに総額15億2000万円を調達している。
Arcfoxは18年に設立され、20年10月に最初のモデル「α-T」を、翌21年にα-Sを発売。中国通信機器大手ファーウェイが、スマート化に関する技術サポートを提供した。
現在のところ、日本のEV市場はまだ小さい。日本自動車販売協会連合会のデータによると、23年1〜6月のEV(普通乗用車)の販売台数は2万2857台で、全体の約1.67%にとどまった。一方、中国自動車工業協会(CAAM)によると、中国の23年1〜6月のEV販売台数は約271万9000台で、全体の約20.5%と高い割合を占めている。
中国のEVメーカーは現在、日本市場に注目している。比亜迪(BYD)がすでに日本で乗用車の販売を開始しているほか、上汽通用五菱汽車(SGMW)も小型EV「宏光MINI EV」の日本発売を準備しているとの情報もある。日本自動車輸入組合(JAIA)によると、日本では22年に海外メーカーのEVの販売台数が初めて1万台を超え、過去最高の1万4341台を記録した。
(36Kr Japan編集部)
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