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電子機器受託製造大手で自動車事業も手がける鴻海科技集団(フォックスコン)が、電気自動車(EV)のサプライチェーン構築に向け、また一歩前進した。
フォックスコンは9月28日、カナダの全固体電池メーカー「Blue Solutions」と協力覚書を締結したと発表した。フォックスコン傘下の電池材料メーカー「芯量科技(SolidEdge Solution)」が、Blue Solutionsと電動二輪車向け全固体電池のエコシステムを共同構築する。まずはインドネシアの二輪車市場をターゲットに協業を進め、将来的にはEV向けの全固体電池も手がける計画だという。
現在NEVに広く採用されている液体リチウム電池に比べ、全固体電池は電解質の構造が安定しており、航続時間も寿命も長く、安全性に優れているため、革命的な次世代車載電池になると見なされている。
トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーも、全固体電池の分野で世界に先駆けるため、多額の資金を投じている。しかし、全固体電池の量産化と大規模搭載が進むには、まだ時間がかかりそうだ。韓国の市場調査会社SNEリサーチは、全固体電池の量産は2027年から本格化するが、35年の市場シェアは全体の10~13%にとどまると予測している。
(36Kr Japan編集部)
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