「iPhone 11」、中国では「あるカラー」に人気集中 転売市場でも売れ筋

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「iPhone 11」、中国では「あるカラー」に人気集中 転売市場でも売れ筋

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20日、中国でアップルの新スマートフォン「iPhone 11」シリーズが発売となった。中国のApple Storeで最も歴史が長く、また来客数の多い北京の三里屯店と上海の浦東店で発売当日の売れ行きを追った。

当日午前7時。上海浦東店の前では2~3人が開店を待っていた。8時前になり、ようやく30人ほどの行列になる。

7時ごろ、上海のApple Storeの前にいたのは2~3人
8時近くなり、行列はようやく30人ほどに

イベント性を重んじるアップル社は毎回、iPhoneシリーズの発売時に店員総出でアップルファンを出迎える。開店直前の7時57分には店員たちが行列に並ぶ1人1人とハイタッチをして、カウントダウンのセレモニーを行った。開店時間の午前8時、Apple Storeのエントランスが開かれ、行列客たちは店内へ誘導された。

往年の大行列と比較するとかなり熱量が下がったのは否めない。店員たちは必死に現場のムードを盛り上げる。「Are you ready?みなさんは上海でいちばん最初にiPhone11をゲットするユーザーです!」との声も飛んだ。

この3~4年ほど、新発売のiPhoneを発売日に求める行列はそれほど長くはないという。北京の三里屯店では今年、店外での行列そのものを禁止した。

例年Apple Storeの外に湧く「転売屋」の姿にも変化が現われた。上海浦東店周辺では今年、転売屋の姿は確認できず。北京三里屯店周辺には10~20人ほどの転売屋が待ち構え、iPhoneを購入したばかりのユーザーから商品を買い取る姿が確認された。開店50分後、転売屋と取引をしたあるユーザーは、ミッドナイトグリーンの「iPhone 11 Pro Max」を定価の300元(約4500円)増しで引き渡したという。

この日、Apple Storeの開店と同時に動き出した転売市場では、iPhone 11の価格はまるで株価のように激しく変動した。人気が集中したのはミッドナイトグリーンカラーのモデル。平均1000元(約1万5000円)、中には2000元(約3万円)増しで買い取られるケースもあったという。

昨年、iPhone人気の陰りは深刻で、転売市場でも定価割れすることもあったほどだというが、今年はこの人気カラーのおかげで持ち直している。

グリーンは中国では独特の意味を持つ色だ(※編集部注:「浮気された男」を意味する)。「スマホカバーとも合わせづらい」との声も挙がったが、フタを開けてみれば、中国ではグリーンが1番人気だった。

iPhone 11シリーズは価格戦略も功を奏したようだ。iPhone 11 Proシリーズは前機種から価格据え置き、iPhone 11に至っては1000元の値下げとなった。
(翻訳・愛玉)

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