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シェアサイクル大手「ofo」共同創業者の1人である張巳丁氏が独立して新規事業を立ち上げたと、事情を知る複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、張氏は新たなプロジェクトとして「BLANK」という日用消費財のブランドを立ち上げた。第1弾はボディーソープなどのトイレタリー用品になるという。プロジェクトは既に300万元(約4500万円)の出資を受けている。
新会社の名称は「空無一悟(北京)商業」。登録資本金は100万元(約1500万円)で、設立は今年の7月19日。しかし、工商行政管理局の登記情報では、今のところ出資者に張氏の名前はない。株主構成を見ると個人投資家3人の他、今年8月にベンチャーキャピタル「北京中金匯財投資管理(Zhongjin Huicai Investment Management Co., Ltd.)」が追加されている。
最近BLANKに300万元(約4500万円)の出資をしたのが、このベンチャーキャピタルだとみられる。登記情報によると同社の出資比率は10%。ここから計算すると、BLANKの企業評価額は3000万元(約4億5000万円)に上ると見込まれる。
張氏によるニューリテール事業の立ち上げは、ofoが今年初めにECプラットフォーム「小鹿有貨」と提携したことが関係しているのかもしれない。ofoは、このECサイト内でデポジットの返金を待つ全ユーザーが、デポジット分をコインに換え、ショッピングができるようにした。このプロジェクトの橋渡し役が張氏だったのだ。
事情を知る関係者は、張氏はプロジェクトに携わるなかで商機を見出だし、独立しようと考えたとの見方を示している。
これについて張氏は、36Krの取材に対し「そういったことはない」と否定した。一方ofo側はコメントを控えている。
張氏は北京大学考古文博学院卒業で、ofo創業者兼CEOの戴威氏とは北京大学自転車協会で知り合った。ofoの創業メンバー5人のうち、張氏と薛鼎氏はofoの前身である「ofo騎游」の立ち上げから戴氏と共に事業に携わっている。しかし、今年1月、ofoの関連会社「北京拝克洛克技術服務(Beijing Baikeluoke Technology Service Co., Ltd.)」で株主変更があり、登記上の株主から張氏と薛鼎氏の名前が消えた。ofo側は、これを通常よくある子会社での異動だとしている。
ofo創業メンバーのうち、今回のように独立して新事業を始めたのは張氏だけではない。企業情報サイト「企査査」によれば、今年5月に共同創業者の1人、薛氏も登録資本金100万元(約1500万円)の新会社を設立している。複数のメディアは事業内容について、民泊事業だと報じているが、事情を知る関係者は、電子キーに関連した事業だと話している。
張氏と薛氏は北京拝克洛克技術服務の登記情報から名前が消えたものの、ofoの運営本体である「北京拝克洛克科技(Beijing Baikeluoke Technology Co.,Ltd.)」の株主であることには変わりない。
(翻訳:貴美華)
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