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中国のスマートフォン大手「OPPO」が10日、新機種「Reno Ace」を発表した。「5分充電で対戦型ゲームが2時間楽しめる」とのキャッチコピーが示す通り、急速充電機能が最大のウリの一つとなっている。
Reno Aceは、未曽有の65W出力で急速充電を行う。容量4000mAhのバッテリーなら30分でフル充電が完了するという。
また「ゲーミング」に大きくフォーカスした設計で、他のRenoシリーズがカメラ機能に重点を置いているのに対して、Reno Aceは各機能のバランスを重視しながらややマニア向けの製品となっている。プロセッサはクアルコム社製Snapdragon855+を採用するほか、発色や鮮明さを強化した画質技術「GCP(Game Color Plus)」、リフレッシュレート90Hzのディスプレイ、バーチャルサラウンド音声などを取り入れ、ゲーマーがより満足できる仕様となっている。
その他のスペックについては比較的ベーシックなもので、メイン4800万画素のクワッドカメラ、5倍のハイブリッドズーム、デュアルバンドWifiなど。価格は3199元(約4万9000円)からだ。
製品発表会で男性ファンのボルテージがピークに達した場面は、限定3万台の「ガンダムコラボ」モデルを発表した瞬間だ。日本の人気TVアニメシリーズ「機動戦士ガンダム」の放送開始40周年を記念して発表されたもので、価格は3599元(約5万5000円)からとなっている。
中国のスマホメーカー各社は、今年からシャオミ(小米科技)のシェアを奪い合っている。vivoでは「IQOO」シリーズがシャオミへの対抗製品に該当する。OPPOは「realme」シリーズでシャオミのサブブランド「Redmi」に真っ向から勝負を挑み、今回の「Ace」ではシャオミの性能やスペックに対抗している。
Aceはこれといった弱点のない製品だが、スペックだけで勝負するとなると、頭一つ抜けるのは難しいだろう。今や1000元(約1万5000円)台の格安スマホでも1年前のミドルレンジ機種以上のスペックを備えている時代だ。Aceがヒットするか否かは、OPPOが初めて打ち出した「マニアックな体験」を確立できるかにかかっている。
(翻訳・愛玉)
※冒頭写真はOPPO公式サイトより
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