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中国発の越境電子商取引(EC)アプリ「Temu(ティームー)」は現在、強力なマーケティング戦略により、米国EC市場でのシェア拡大を図っている。
米調査会社Bernsteinは、Temuは2023年、米国でのマーケティングに約30億ドル(約4500億円)を支出したと推定する。また、米金融大手ゴールドマン・サックスの分析によると、米メタのFacebookやInstagramへの広告出稿費だけでも約12億ドル(約1800億円)に上ったとみられる。Temuが投入した広告費は、地元米国のアマゾンやターゲット、ウォルマートなどのECプラットフォームに並ぶ規模となっている。
巨額の広告支出により、22年9月に設立したばかりのTemuがユーザー数は爆発的に増加した。米調査会社data.aiが発表した23年の世界のショッピングアプリに関するリポートによると、Temuはダウンロード数でアマゾンを抜き、2位に浮上した。
Temuは広告やキャンペーンで大量のアクセスを獲得したが、実際の売上高につなげるという点ではアマゾンに及ばない。ウェブサイト分析のSimilarWebがまとめた23年11月のデータでは、Temuのアクセス数のうち実際の取引につながった割合は、わずか4.5%にとどまった。一方、アマゾンは56%と高い水準に達した。
*2024年2月6日のレート(1ドル=約149円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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