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中国電子商取引(EC)大手のアリババグループは3月26日、傘下で物流事業を手がける「菜鳥智慧物流網絡(Cainiao Smart Logistics Network)」(以下、菜鳥)が、香港取引所に提出していた上場申請を撤回したと発表した。
上場申請の撤回に伴い、アリババは菜鳥の従業員を含む少数株主が保有する株式を1株あたり0.62ドル(約94円)で買い取る方針を明らかにした。総額は最大37億5000万ドル(約5700億円)に上る見込み。
菜鳥が上場申請したのは2023年9月26日。アリババは同年3月、持株会社制に移行して中核事業を6つに分割・再編し、事業グループごとの新規株式公開(IPO)を視野に入れると発表した。菜鳥は、最初にIPO計画を始動した事業グループだった。
菜鳥の上場申請撤回で、香港IPO市場の低迷に拍車がかかる可能性もある。23年の香港ハンセン指数は4年連続の下落となり、IPOによる資金調達額が前年比56%減の460億香港ドル(約8700億円)に落ち込んだ。菜鳥のIPO計画は、市場回復の起爆剤になると期待されていた。
*2024年3月29日のレート(1ドル=約151円、1香港ドル=約19円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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