PayPay、利用者急増の中国発格安EC「Temu」で利用可能に 狙いは決済回数増加 

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QRコード決済大手の「PayPay」は3月27日、同社の決済サービスを中国発の格安電子商取引(EC)アプリ「Temu」で順次利用できるようにすると発表した。日本のQRコード決済サービスとしては初の取り組みにより、日本市場で急拡大するTemuの需要を取り込み、決済回数の増加を狙う。

PayPayにチャージした「PayPay残高」「PayPayクレジット」「PayPayポイント」を使ってTemuでショッピングできるようになる。Temuは、特典制度「PayPayステップ」の対象となり、PayPayで決済すると最大2.0%のPayPayポイントが付与される。

PayPayは2018年にサービスを開始し、24年2月時点で登録者数は6200万人を超えた。従来は実店舗への導入が中心だったが、新型コロナウイルスの流行で生活様式が変化したことを受け、オンラインサービスへの導入にも注力している。「Amazonショッピング」などのECアプリだけでなく、App StoreやGoogle Playなどでも決済ができるようになり、23年の決済取扱高と決済回数はいずれも前年の1.4倍超に増加した。

Temuは、中国EC大手「拼多多(Pinduoduo)」が手がける越境ECアプリで、22年9月にまず米国でサービスを開始した。大幅に割引された格安商品と巨額の費用をかけたマーケティング戦略が奏功し、23年末には米国で最もダウンロードされたECアプリの1つとなった。

中国発「Temu」、23年は米国での広告費に30億ドルの投入か。わずか1年余りで世界トップのショッピングアプリに

日本でのサービス開始は23年7月。データ分析のVALUES(ヴァリューズ)によると、24年1月の月間利用者数は1550万人となり、国内総合EC大手3社「Amazonショッピング」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の平均利用者数(約2970万人)の約半分に達した。

中国発格安EC、日本での利用者数急増。Temuは1年未満で1500万人超え

(36Kr Japan編集部)

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