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中国ホテル・飲食大手の徳朧集団(Delonix Group、デロニクス)は4月1日、投資会社の鴎翎投資(Ocean Link、オーシャンリンク)と共同で、訪日外国人向けのデザイナーズホテル「hotel MONday」をチェーン展開する「JHAT(ジェイハット)」への出資を完了したと発表した。
デロニクス傘下のホテルは現時点で1440軒、客室数は計20万4000室を超える。同社は現在、海外展開を加速させており、2023年7月にはインドネシアのホテル運営最大手Indies Hospitality Investments(IHI)に出資し、大株主となっている。
オーシャンリンクは、旅行・消費・インターネット業界に特化したプライベートエクイティー(PE)ファンドで、デロニクス創業時の出資者でもある。
ジェイハットは2018年に設立され、現在は日本国内で中価格帯のホテル「hotel MONday」とアパートメントホテル「hotel MONday Apartment」を計24軒運営しており、うち20軒が東京都内の観光に便利な場所に位置している。
コロナ禍が収束に向かうなか、日本を訪れる中国人観光客は徐々に回復しており、円安を背景にインバウンド消費も伸びている。
中国のホテル大手各社はこのところ、相次いでグローバル展開を開始している。雷迪森酒店集団(Landison Hotels Group)は23年12月、日本の森源株式会社との合弁事業として開業した長野県の「豪商の宿・穂高城」でライセンス授与式を行い、日本市場に参入した。また、中国最大の火鍋チェーン「海底撈(ハイディラオ)」を運営する「海底撈国際控股(Haidilao International Holding)」は同年10月、傘下で海外店舗の運営を統括する「特海国際控股(Super Hi International Holding)」からホテル事業会社「JAPAN HAI」の全株式を26億円で取得している。
(36Kr Japan編集部)
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