セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国山西省運城市で4月26日午後4時34分(現地時間)ごろ、ファーウェイが打ち出す電気自動車(EV)ブランド「問界(AITO)」の多目的スポーツ車(SUV)「M7」が高速道路で道路清掃車に追突し、車両火災が発生した。この事故で、運転していた男性と2歳の幼児を含む一家3人が亡くなった。
ネット上には事故直後の様子を映した動画が出回っている。M7は道路清掃車に追突したフロント部分から発火した。現場では多くの人が協力し、ドアガラスを割って車内に取り残された3人を救出しようと試みたが、火の回りが早すぎた。2人はその場で焼死、1人は救出されたが重体で、その後死亡が確認された。
事故を起こした車両は、今年1月に購入したばかりの新型「M7 Max」(6人乗り・スマートドライブ版)だった。遺族は、なぜ衝突被害軽減ブレーキ(AEB)が作動しなかったのか、なぜ車載電池が発火したのか、なぜエアバッグが正常に機能しなかったのか、といった疑問をAITOやファーウェイに投げかけた。
AITOは4月28日、すでに専門チームを編成して事実確認を進めており、地元交通管理当局の事故調査にも協力していると発表した。遺族の疑念に対しては、「事故当時、当該車両は時速115キロで走行していた。エアバッグは正常に展開し、車載電池パックの性能にも異常はなかった」と主張している。
AITOは、ファーウェイが中国自動車中堅の賽力斯集団(Seres Group)と共同で立ち上げた新興EVブランドで、急速に業績を伸ばしている。ファーウェイの最新技術やスマート機能をふんだんに盛り込んだM7シリーズはとくに人気で、今年1〜3月の3カ月連続で中国新興EVの車種別販売台数1位に輝いている。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録