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中国ネット通販大手、京東集団(JDドットコム)の物流子会社、京東物流(JDロジスティクス)国際事業部門で日本・韓国・オーストラリアを担当する趙錦坤氏はこのほど、新華社のインタビューに応じ、2023年は日韓市場の業務量が倍増したと紹介。今年は日韓市場への投資を拡大する意向だと述べた。
京東集団は07年、自社物流体系の構築をスタートし、17年4月に京東物流を設立した。京東物流は22年以降、海外倉庫の設立を通じて中国ブランドの海外進出を後押しし、日韓ブランド顧客に一体型のサプライチェーン(供給網)物流サービスを提供している。
趙氏は「当社は国内で蓄積した運営や管理の経験、自動化設備の一部を日本と韓国に持ち込み、顧客の物流運営効率の向上と契約コストの削減を支援している」と語る。「ここ数年は日韓市場に新たな変化を与え、全過程を通じたサプライチェーンサービスを提供し、顧客により良い物流体験をもたらしている」とした。
同社は現地で、当日受注・当日出荷を実現し、総合的な出荷効率は現地の平均水準に比べて1日以上短くなり、日韓消費者の購買体験を大幅に向上させた。
京東物流のデータによると、中国の3C(パソコン、通信機器、家電)および日用消費財ブランドの一部はここ数年、日韓市場で売り上げが好調だ。
同社は、顧客に物流サービスを提供する過程で、中国の産業チェーンの高度化に伴って中国産製品も勢いづき、ここ数年で日本や韓国に販売する製品の高度化が進んでいることに気づいたという。中国製造業は中国ブランドの海外進出を力強く保証し、越境電子商取引(EC)プラットフォームの海外市場開拓を支えている。
趙氏は「多くの中国産コスメがこの2年、韓国市場で販売されている。これらの商品は質が高く、韓国の消費者に好まれている。中国産3C製品も韓国に輸出している」と紹介。「中国オリジナルブランドの3C製品は韓国の消費者に人気で、販売は増加傾向にある」と述べた。(新華社北京)
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