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インターネット企業発の電子たばこブランドが中国で増えており、投資家の間では「電子たばこ」が2019年のホットワードになっている。電子たばこも単なる巻きたばこの代替品にとどまらず、ブルートゥース、無煙技術、新型リキッドなどでの差別化が図られるようになった。
新規参入者だけでなく、海外を中心に業務を展開してきた中国の企業が、海外市場で完成度を高めた製品を国内で提供し始めた。例えば「Love Vape(路威普)」がその一例で、同社が中国市場で大々的に使い捨て電子たばこの「KIAN」 とカートリッジ交換式の電子たばこ「KIAN 2」の販売を始めたのは、実に2019年後半になってからだった。
Love Vapeは 2014年設立。創業者兼CEOの袁嘉氏によれば、同社の経営陣は2011年まで中国最大の電子たばこ用フレーバー製造企業に勤めており、2012年から電子たばこメーカー「麦克韋爾(smoore)」に製品を供給していた。麦克韋爾の製品は米国のコンビニで長年売上高トップ3に名を連ねていた。Love Vape は2016年にリキッドブランドのVapin Plusを立ち上げ、2017 年8月に米国で世界初のセラミックコイル使用の使い捨て電子たばこKIANを発売し、全米のコンビニでの販売を開始した。
この製品は中国国内でも2017 年8月から販売され始めたが、同社は当時海外市場に重心を置き、且つセラミックコイル技術の見通しが明るくなかったため、中国国内で早期展開するチャンスを逸していた。
その後2年近く経ち、Love Vapeは複数の国家レベルの特許、意匠、実用新案を取得し、各国で計6タイプのKIANシリーズの商品を発売している。中国では、国内ユーザーに合った2タイプを選び、10種類以上のフレーバーを提供しており、無煙タイプもある。
Love Vapeは今後、より細かいカテゴリーに分けられた商品を発表する予定だが、現時点ではユーザーの反応を見ながら、KIANとKIAN 2の改善に集中するという。
袁嘉氏によれば、Love Vapeは米国でも引き続き電子たばこのリキッドを販売する。米国市場での成長を経験しているため、中国国内でもどのように市場を育成すればよいのかは分かっているという。
Love Vapeは大量なコストを必要としない電子たばこであり、経営陣は短期間での収益化とユーザー獲得を目指している。袁嘉氏は次のように語る。「中国国内では500万元(約7500万円)の資金からスタートし、たばこ、酒類やEコマースでのキャリアを持つパートナーが集まり、短期間で数千の小売チャネルを持つことができた。今後資金調達を計画しており、中国全国のコンビニ、ガソリンスタンド、電子たばこ販売店に販売チャネルを広げることを目指す」
(翻訳:小六)
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