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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年6月の新車販売(納車)台数を発表した。中国EV市場全体が回復基調に乗り、ほとんどの新興勢が前月に続き販売台数を伸ばした。
1位の理想汽車(Li Auto)と2位の問界(AITO)は、いずれも4万台超え。問界は単月販売台数で過去最高を更新し、理想との差を約5000台に詰めた。3〜5位は蔚来汽车(NIO)、零跑汽車(Leap Motor)、極氪(ZEEKR)の順で、いずれも2万台超えを果たした。
以下に、主要新興EVメーカーの24年6月の販売台数ランキングと上期(1〜6月)の累計販売台数をまとめた。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の6月の販売台数は、前年同月比46.7%増の4万7774台。上期の累計販売台数は18万8981台となった。4月末に納車が始まった中型SUV(多目的スポーツ車)「L6」が引き続き好調で、6月は2万台を突破した。
2位:AITO
自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と華為技術(ファーウェイ)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の6月の販売台数は、前年同月比654.8%増の4万2780台と過去最高を更新した。上期の累計販売台数は18万827台となった。
3位: NIO
蔚来汽車(NIO)の6月の販売台数は、前年同月比98.1%増の2万1209台。上期の累計販売台数は8万7426台となった。
4位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の6月の販売台数は、前年同月比52.3%増の2万116台。上期の累計販売台数は8万6696台となった。
5位: ZEEKR
吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」の6月の販売台数は、前年同月比89.0%増の2万106台。上期の累計販売台数は8万7870台となった。
6〜8位:
小鵬汽車(XPeng Motors)の6月の販売台数は前年同月比23.8%増の1万668万台。上期の累計販売台数は5万2028台だった。
哪吒汽車(NETA)は15.9%減と新興勢の中で唯一販売台数を減らした。上期の累計販売台数は5万3769台だった。哪吒の運営会社「合衆新能源汽車(Hozon New Energy Automobile)」は6月26日、香港取引所に上場目論見書を提出した。NIO、小鵬汽車、理想汽車、零跑汽車に続き、新興EV勢で5社目の香港上場企業となる可能性がある。
スマートフォンメーカーによる初のEV「SU7」で注目を集める小米汽車(Xiaomi Auto)は、6月も1万台以上を販売しており、上期の累計販売台数を2万5688台余りとした。SU7は発売開始からわずか24時間で約9万台もの受注があり、自動車業界に衝撃を与えた。小米汽車は今後、年間納車台数の目標を12万台に向けて、生産能力を拡大し続けていくという。
全国乗用車市場情報連合会(CPCA)は、6月も政府の自動車買い替え促進政策などが追い風となり、新興EV各社が販売台数を伸ばしたと指摘した。7月は、各社とも下期(7〜12月)の決戦に向けて全力を挙げる方針だとみられる。
(36Kr Japan編集部)
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