中国、AIを融合した国産デスクトップOS発表

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

新華社EXCITEのRSSに登録注目記事

中国、AIを融合した国産デスクトップOS発表

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国の技術が新たな進展を得た。北京で8日に開かれた2024中国OS(基本ソフト)産業大会で国産デスクトップOS「銀河麒麟(Kylin OS)」のAIPC版が発表された。人工知能(AI)を融合した国産デスクトップOSで、中国製OSのエッジ推論研究の空白を埋めた。
 
同OSはAI技術を統合してパソコン向けに設計した初の国産デスクトップOSで、今回の発表は中国製OSが自主セキュリティーと自主イノベーションで大きな進展を得たことを示している。
 
今回のOSの大きな注目点はエッジ推論の実現にある。OSを開発した麒麟軟件(国有IT大手の中国電子信息産業集団傘下)の朱晨副総経理は「エッジ推論の能力向上は国産OSとAI技術の融合を力強く支える」と指摘。国産OSによる高効率のエッジAIエンジン構築はオフラインでの大規模言語モデルの推論をサポートし、データ伝送の遅延や帯域消費を低減させることができるとし「ユーザーのプライバシーを保護するとともにユーザー体験を改善する。人々の生産力と創造力をより喚起する」と述べた。
 
AIPC版OSはオフィスや交通、医療、教育など幅広い分野に応用できる。朱氏は、自動運転分野であればセンサーのデータをリアルタイムで処理し、自動運転車の意思決定と制御システムをサポートでき、教育分野では生徒や学生ごとの学習資源と指導を提供し、学習の効率と効果を高めることができると説明した。(新華社北京)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録