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中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)が、2024年4~6月期の決算を発表した。売上高は前年同期比1.2%増の2914億元(約5兆8000億円)、純利益は92.1%増の126億元(約2500億円)、 調整後の純利益は69%増の145億元(約2900億円)で、いずれも市場予想を上回った。また、純利益率が初めて5%に達した。
同社は24年1~3月期から決算報告を「京東零售(JD Retail)」、「京東物流(JD Logistics)」、「新規事業」の3部門に分けている。京東零售は、ヘルスケアの「京東健康(JD Health)」と工業用品に特化したECサービス「京東工業(JD Industrials)」を含み、国内向けオンライン小売事業やマーケティングサービスを担う。京東物流は国内外の物流事業を手がける。新規事業には、即時配送サービス「達達(Dada)」や共同購入サービス「京喜(Jingxi)」などのほか、海外事業が含まれる。4~6月期の売上高は、京東小売が1.5%、京東物流は7.7%増加したが、新規事業は35%減少した。
京東集団の許冉・最高経営責任者(CEO)は、利用者が同社の「低価格戦略」に対してポジティブな反応を示していると説明した。同社は低価格戦略を重視してはいるが、割引などの優待サービスに頼るべきではなく、大量取引によるコスト削減や運営効率の改善で低価格を実現すべきだと考えている。その最大の強みは、小売事業と物流事業を自社運営することで、コスト・効率・ユーザーエクスペリエンスを改善できる点にある。ここ1年間は在庫回転期間の最適化を続けており、4~6月期は29.8日と前年同期よりも2日近い短縮を達成した。
*1元=約20円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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