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中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)がこのほど発表した2025年3月期第1四半期(24年4~6月)決算は、売上高が前年同期比20.0%増の1119億元(1元=約20円)、純利益が非香港財務報告基準(非HKFRS)ベースで65.0%増の23億元近くだった。PC以外の事業の割合は47.0%に迫り、過去最高を再び更新した。
法人向けPCの買い替え時期の到来に加え、AI搭載PCが話題となったことで、世界PC市場の回復をけん引する力は強まりつつある。中核事業であるPC事業の世界シェアは23.0%に迫り、営業利益率は8.8%となり、ハイエンド製品の割合は31.6%になった。シンガポールに本部を置く調査会社カナリスの最新統計によると、同社製AI搭載PCの4〜6月の出荷台数は前期比3.3倍に拡大した。
PC以外のインテリジェンスデバイス部門(IDG)も高めの伸びとなった。タブレットPCの売上高は30.0%以上、スマートフォンは28.0%それぞれ増加し、アジア太平洋地域での売上高は3.5倍、欧州・中東・アフリカ地域は59.0%増となり、好調だった。
クラウドインフラ事業の着実な成長のもと、インフラストラクチャーソリューション部門(ISG)の売上高は65.0%増の229億元で過去最高を更新した。ストレージ、ソフトウエア、サービス事業の売上高は60.0%近く増となった。ソリューションサービス部門(SSG)の売上高は10.0%増の136億5千万元で、営業利益率は21.0%となり、設立以降13四半期連続で売上高2桁増と営業利益率20.0%以上の高成長を維持した。
楊元慶董事長兼最高経営責任者(CEO)は、グローバル化の強みが引き続きチャンスをとらえ、マクロ環境の不確実性というリスクの対処に役立つと指摘。今後はエッジやクラウドなど多様な環境でAIを活用する「ハイブリッドAI」がもたらすチャンスとグローバル化の強みを十分に生かし、事業の加速度的な成長と収益力の持続的な向上を目指すと述べた。(新華社北京)
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