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高性能AIロボットを開発する中国発スタートアップ「LimX Dynamics(逐際動力)」が10月16日、脚部を組み換えられる二足歩行ロボット「TRON 1」を発表し、中国と海外で同時に販売を開始した。スタンダードモデルは早期購入で6万9800元(約150万円)から。
「TRON 1」のメインターゲットは研究機関。脚部はホイール、平面足、接地面の少ないポイントフットの3種類のパーツがあり、ニーズに応じて自由に組み換えることができる。そして装着している脚パーツをロボット自身が識別し、自動で走行モードを切り替える。高性能の運動制御アルゴリズムを内蔵しているため、複雑な調整をせずともすぐに使用でき、導入する際のハードルもぐっと下がった。
さらに外部機器を接続できるポートも備えており、レーダーやロボットアーム、カメラなど、さまざまな周辺機器を搭載して、産業活用を始めとする幅広い研究に役立てることができる。
人型ロボットは構造が複雑で、特に減速機、サーボシステム、関節などの働きが重要になってくる。「TRON 1」の高性能関節はLimXが独自に開発したもので、二足歩行ロボット用に設計された機械構造と組み合わせることで、運動性能や安定性を高めることに成功した。
LimXが公開した動画では、器用に階段を上って最上段から軽々と地面に飛び降りたり、宙返りしたりしている様子が紹介されている。ホイールを装着している状態では、フィギュアスケーターさながらの高速スピンも披露した。
LimXは2022年に設立された注目のロボットメーカーだ。創業者の張巍氏は、「この物理世界で汎用人工知能(AGI)を搭載するのに最も適しているのが歩行型ロボットだ」と語ったことがある。
LimXはこれまでに、ホイール型四足歩行ロボット「W1」と人型ロボット「CL-1」を発表しており、「TORN 1」は3つ目の製品となる。同社の公式サイトによると、四足歩行ロボット「W1」は工業現場での巡回検査や特殊用途、研究・教育、物流などの場面で活用できるという。
今年7月には、アリババや招商局創投(China Merchants Venture)、上汽集団(SAIC Motor)傘下の尚頎資本(ShangQi Capital)がリードするシリーズAで数億元(数十億円超)を調達した。
*1元=約21円で計算しています。
(翻訳・畠中裕子)
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