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アリババグループ傘下で国際EC事業を担当するAlibaba International Digital Commerce Group(以下、Alibaba International)はこのほど、日本市場向けの越境ECアプリ「TAO(タオ)」をリリースした。同社は2024年7月に設立した日本法人「淘宝日本株式会社」を拠点とし、日本市場でのサービス展開に本腰を入れていく。
アリババはこれまでにも、越境EC「AliExpress(アリエクスプレス)」などを通じて日本など海外向けに商品を販売している。東南アジアではLazada(ラザダ)、トルコではTrendyol(トレンドヨル)など地域別のサービスも展開する。
国内の消費減速を受け、このところ海外展開に注力する中国系EC企業が増えている。日本でも知名度の高いアパレルEC「SHEIN(シーイン)」や格安越境EC「Temu(ティームー)」の後を追い、アリババが国内向けECアプリ「淘宝(タオバオ)」の日本版として「TAO」を打ち出したのも驚くことではない。
TAOは、タオバオで蓄積したノウハウを生かし、日本向けに開発された新しいECアプリだ。高品質かつ日本のユーザーの好みに合った商品を厳選し、リーズナブルな価格で提供する。現段階ですでに、アパレル・アクセサリー、インテリア・家具、家庭用収納グッズ、寝具、アウトドアグッズ、ペット用品、調理器具、オフィス用品などのカテゴリーで300万点以上の商品を取りそろえており、今後も商品数を拡充していく予定だという。
サイトデザインやインターフェースは著名ウェブデザイナーの田中良治氏が手がけており、シンプルで使いやすく洒落たデザインとなっている。
業態は異なるが、中国最大のディスカウントショップチェーン「好特売(ホットマックス)」が2025年春に日本進出すると発表したばかりだ。値上げラッシュが続く日本で、今後さらなる「価格競争」が巻き起こるのではないだろうか。
(36Kr Japan編集部)
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