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中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は10月31日、2024年1〜9月の業績を公表した。売上高は前年同期比29.55%増の5859億元(約12兆3000億円)、純利益は13.75%減の629億元(約1兆3000億円)だった。研究開発費は10.78%増の1274億元(約2兆7000億円)に膨らんだ。
ファーウェイは各事業の具体的な業績を明らかにしていないが、スマートフォン事業が回復基調に転じ、クラウド事業や通信事業も堅調とみられる。新たな成長分野の自動車事業や人工知能(AI)事業については、さらなる成長が期待される。
市場調査会社Canalysによると、ファーウェイの24年7~9月の中国スマホ出荷は前年同期比24%増の1080万台に伸び、市場シェアは国内2位の16%となった。
同社は10月22日、完全自社開発した基本ソフト(OS)「HarmonyOS NEXT」を発表。11月20日頃には、新型スマホ「Mate 70」を発売するとの情報もある。新OSを搭載した新型スマホとあり、爆発的に売れる可能性がある。
任正非・最高経営責任者(CEO)は、依然としてファーウェイの将来に危機感を抱いているようだ。「99%の中国企業は米国の制裁を受けていないため、ファーウェイより優れた性能の半導体チップを調達できるが、ファーウェイはまだ苦しんでいる最中だ」とし、「今日に至ってもなお、私たちが生き残っていけるとは断言できない」と胸中を吐露した。
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(36Kr Japan編集部)
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