中国の伝統文化や自然と寄り添う田舎暮らしを動画で紹介し、世界的人気を博した女性インフルエンサーの李子柒（リーズーチー）さんが11月12日、3年余りの沈黙を破って新たな動画を公開した。

復帰第1弾の動画「彫漆隠花，彫出紫気東来（Carved lacquer with hidden flowers, carrying auspiciousness!）」には、祖母の古い衣装戸棚を丁寧にリペアしていく様子が映し出されている。TikTokの中国版「抖音（Douyin）」での再生回数は1日で1億回を超え、フォロワー数も350万人増加。動画が公開された11月12日、中国では李さんの活動再開が各SNSでトレンド入りした。中国最大のネット通販セール「独身の日（ダブルイレブン）」が終わったばかりで大きなニュースもなかったため、李さんの活動再開が格好のネタとして拡散されたとみられる。

李子柒さんのファンは海外にも多く、YouTube（ユーチューブ）の登録者数は中国人ユーチューバーとしては初めて1000万人を突破し、現在は2000万人を超える。復帰第1弾の動画はすでに1000万回以上再生されている。

李さんは2021年7月14日の動画投稿を最後に活動を停止していたため、今回の1217日ぶりの活動再開に国内外のファンが喜びの声をあげている。李さんは17年にMCN機構「微念（Weinian）」と合資会社「子柒文化」を設立したが、21年に商標や収益をめぐる紛争が表面化し、活動停止に追い込まれた。この紛争は22年末に和解に至っている。

（36Kr Japan編集部）